インドネシア・南スラウェシ州パンカジェネ諸島県テコラブア村の台風被害に対する緊急医療支援活動 – AMDA(アムダ)
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インドネシア・南スラウェシ州パンカジェネ諸島県テコラブア村の台風被害に対する緊急医療支援活動

インドネシア・南スラウェシ州パンカジェネ諸島県テコラブア村の台風被害に対する緊急医療支援活動

(インドネシア支部)

インドネシア・南スラウェシ州パンカジェネ諸島県テコラブア村で発生した台風被害の一報を受け、AMDAインドネシア支部は3人の医師と1人の看護師、2名の調整員から成る6人の医療チームを、2月5日に被災地に派遣した。

午前6時30分にイブヌ・シナ病院に集合し、医薬品や救急医療器具などを携行し、AMDAインドネシア支部の救急車で出動した。4時間後の10時30分に被災のあった村に到着し、被災状況などについて情報収集を開始した。

それによると1月30日の早朝4時30分に台風が発生。家屋や家具だけでなく行政機関などにも被害が出ていた。幸いにもこの台風被害による死者数は0人、負傷者は3人であった。この村がミナミスラウェシ島の州都マカッサルから北方に40kmの距離にあり離れているので、情報の伝達が遅れ、AMDAインドネシア支部にこの情報が入ってきたのは2月3日だった。

AMDAインドネシアチームはテコラブア村に到着後、早速診療用のテントを設営し、診療活動を開始した。台風で飛ばされてきた木片や建物の一部にあたって怪我をし、そこから十分な治療が受けられないまま時間が経過し、感染症を起こし、発熱を起こしているケースが見られた。一日の診療で34人の患者を診察した。診察しきれなかった患者のために、テコラブア村のフハディ村長に緊急医薬品を提供した。村長は、「AMDAインドネシアの医療チームの訪問には大変感謝している。被災からすでに時間は経過しているものの、未だ助けを必要とする被災者も多く、可能であればもうしばらくこのエリアでの活動を続けてほしい。AMDAが寄贈した医薬品は、地元のヘルスワーカーがまだ医療を受けていない被災者がいる場所で使う。」と話した。

今後もモニタリングを続け、必要があれば支援活動を行う予定。