熊本地震発災から3か月が過ぎました。現在も益城町立広安小学校の体育館には避難生活を続ける人々が。
そして被災者の方々が先の目途が立たない生活を余儀なくされています。
東日本大地震から5年がたち、地域社会ではさらに高齢化が進みました。
そんな中で発生した熊本地震は、高齢社会が直面する大規模災害をより鮮明に私たちに示しました。
昨年4月に発生したネパール大地震のAMDA緊急医療支援活動に参加され、熊本地震には第一次チームとして発災翌日に熊本に入り、本震を当地で体験することとなった佐藤拓史医師に、緊急医療支援の現場で直面する様々な課題、災害弱者・高齢者への対応など刻々と変化する災害サイクル対応の実践をご講義いただきます。
2011年の東日本大震災での緊急支援活動中から現在まで、AMDAでは鍼灸治療を活動の中で実践しています。
その経験を活かし、熊本地震でも緊急医療支援に多くの鍼灸師が参加、現在も熊本の地元鍼灸師により広安小学校体育館避難所での活動を続けています。
7月8〜9日には災害鍼灸の研修プログラムも開催しました。
新しいコンセプト「災害鍼灸」について、AMDA東北事業担当として発災直後から宮城・岩手両県にわたる被災地で活動を続けてきた大政朋子プロジェクトオフィサーがご報告します。
また、AMDAでは南海トラフ地震の発災を見据えて一昨年より、高知県と徳島県、また両県内の被災予想基礎自治体4市2町と連携協定を結び、両県内の避難所への医療チーム派遣にむけて具体的な準備を進めています。
三者連携を結んでいる総社市・丸亀市と、四国の自治体、そして岡山県内外の医療機関等々が広く参加するAMDA南海トラフ災害対応プラットフォームとして、多面的に準備を進めています。
博多に在住する佐藤拓史医師はこのAMDA南海トラフ災害対応プラットフォームの運営委員会のメンバーでもあります。
AMDA中学高校生会は、AMDAの様々な緊急支援ことに東北支援事業には直接間接に参加してきました。
昨年は岡山県教育庁の開催する防災ボランティア研修でも発表の機会をいただきました。
人口減少社会・高齢化社会にあって、災害発災時の中高校生の力は注目すべき社会資源です。
その取り組みを共有することで地域社会の防災力向上につなげたいと考えます。
学生の方以外も参加可能です。 会場準備の都合上、事前にメールまたは電話でご一報ください。
【日時】8月28日(日) 13:30〜17:30 13時15分 受付開始 <参加無料>
【場所】岡山国際交流センター2F 国際会議場
【プログラム】 (敬称略)
13:30〜13:35 開会にあたり 岡山県立大学大学院保健福祉学研究科長 高橋 吉孝 |
13:35〜14:55 佐藤拓史 医師 AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム運営委員会委員 小倉記念病院所属 熊本地震緊急医療支援活動第一次派遣チームの活動から |
15:05〜16:20 大政朋子 AMDAプロジェクトオフィサー 緊急医療支援における「災害鍼灸」-東北での取り組みから熊本での展開へ |
16:30〜17:25 AMDA中学高校生会 メンバーによる 災害への取り組み |
17:25〜17:30 閉会にあたり AMDAボランティアセンター センター長 小池 彰和 |
【お問い合わせ】 AMDA事務局
TEL:086-252-7700 Fax:086-252-7717 e-mail:member@amda.or.jp https://amda.or.jp/