インド・ブッダガヤにある学校の生徒にAMDA賞を授与 – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インド・ブッダガヤにある学校の生徒にAMDA賞を授与

インド担当:岩尾 智子

 

学校の校長先生からAMDA賞を受け取る生徒

2020年12月25日、AMDAはインド最貧州の1つであるビハール州ブッダガヤにあるジーナアミタッブ無償寄宿学校の生徒10人に「AMDA賞」を授与しました。この学校では、低カーストの貧困世帯(世帯収入が月約4,000〜5,000ルピー[日本円で約5,000〜7000円])出身の子どもたち約120人を支援しています。

学校の事務局長、理事、校長先生、地元ロータリークラブメンバーなど5人からなるAMDA賞委員会が選出した生徒男女10人に「AMDA賞」トロフィーと500ルピー(約710円)が贈られました。各受賞者は本、ノート、文房具など勉強に必要な物を購入するためにこの500ルピーを使用する予定です。[pagebreak]

学校の事務局長であるアナンド・ビクラム氏は、「低カーストの貧困世帯出身であり、成績優秀、授業の出席率も良く模範となる生徒の中でも、最終学年である12年生から10人を選びました。子どもたちも本当に喜んでいました。今後の励みになると思います。今、インド全土で保育園から5年生までの子どもたちは自宅学習を強いられています。その子たちのために私たちの学校では、オンライン授業や学校から先生が子どもたちの住む地域に出向いて授業を行う場合もあります。6年生から12年生の生徒は学校に来ることが許されており、勉学を続けている状況です。今回「AMDA賞」を受賞した生徒にはこのような状況下でも努力を続け自分の目標を達成してもらいたいと思っています。」と話しました。

AMDA賞受賞者

高学年の生徒と授与されたAMDA賞トロフィー

AMDAが最初にジーナアミタッブ無償寄宿学校と一緒に活動したのは、2018年のことです。日本のAMDA支援者様からご寄付いただいた衣類などを現地の人たちに配布したことがきっかけでした。加えて、2018・19年に地元ブッダガヤロータリークラブと協力してヘルメットの配布を行った際、地元ロータリークラブとAMDAとのつなぎ役となったのがこの学校の事務局長であるビクラム氏でした。このようなご縁から、コロナ禍でも挫けず勉学を続けている生徒に「AMDA賞」を授与することができました。