駐日中国大使館からのマスク支援 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

駐日中国大使館からのマスク支援

南海トラフ災害対応プラットフォーム合同対策本部
本部長 大西 彰

昨年より全世界に蔓延したコロナウイルスにより各地でパンデミックが発生し人や物流の往来に危機的状況が今なお続いている状況です。その中でAMDAが掲げる「相互扶助の精神」で中華人民共和国駐日本国大使館様をはじめとする様々なご支援者様より支援品を託されました。AMDA南海トラフ災害対応プラットフォームに参加されている医療機関に声掛けをさせて頂きお申し出のあった医療機関にお配りする事になりました。

改めてご支援を頂き感謝申し上げます。
 

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【中華人民共和国駐日本国特命全権大使様よりのメッセージ】

尊敬する日本各界の皆さま
新春を迎えるにあたって、中国駐日大使館を代表し謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
今年に入って、突如襲来した新型コロナウイルス肺炎が全世界を席巻しました。感染症に立ち向かう過程で、私たちは中日両国が互いに見守り助け合い、共に難局を乗り切っている無数の感動的な場面を見届け、また両国の経済・貿易分野の協力の強じん性と大きな潜在力を知りました。
今年9月、習近平主席が菅義偉首相と電話会談し、両国関係の今後の方向を明確にしました。私たちは日本側と共に、両国首脳の合意に従って、感染対策や業務・生産再開などの協力を一段と深め、両国経済の回復加速を助けると同時に、共同で多国間主義を守り、手を携えて地球規模の課題に対応し、世界の発展のために安定性とプラスエネルギーを注入することを願っています。
日本ではいまなお新型コロナウイルス感染症がまん延しており、私たちは引き続きできる限りの支援と援助を行いたいと考えています。中日両国および国際社会の共同の努力の下、私たちは必ず感染症に打ち勝つことができ、中日関係も必ずやポストコロナ時代に新たな、より大きい発展をとげるものと確信しています。
新年を迎えるにあたり、ご家族皆さまのご多幸とご健勝をお祈りいたします。

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【佐賀市 さめじま病院 病院長代行 原野和芳】

2021年1月下旬、日本は未だ新型コロナウイルス感染症と厳しい最中にあります。緊急事態宣言は関東を中心に、関西、東海、九州そして全国に及び、われわれは流行に対する有効な処方箋を手に入れることが出来ずにいます。
これは日本に限ったことではなく、感染爆発は先進国のみならず途上国にまでその脅威を広げ、地球規模の大流行となっています。
その影響力は地震などのほかの自然災害と相まって、経済活動やそれぞれの生き方にまで干渉し続けており、令和という時代も必ずしも平静ではない悲観的な予想もされる状況です。
この時代下、歴史的に交流のある中華人民共和国の大使館よりこころ温まる申し出がありました。医療機関で必需品であるマスクを必要としている機関に譲渡いただけるという話でした。
真っ先に頭に思いついたのは、常に国内外で困っている人々のために私心無く活動を続けるアムダの存在です。小職が所属する佐賀市のさめじま病院も、アムダ南海トラフ災害対応プラットフォームの登録医療機関です。各々の地域医療で新型コロナウイルス感染症の最前線にたつ医療者にこの善意のマスクで少しでも届けられることが出来ればと思い、仲介役をさせていただきました。そしてマスクは最適な医療機関で役に立つことが出来ました。
さいごになりますが、今後さらにアムダと中国大使館そして日本が手を取り合ってこの厳しい難局を乗り越えてくれることを願うものです。

※ボランティアの方による支援品の仕分け風景