能登豪雨災害被災者緊急支援活動(2024/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

能登豪雨災害被災者緊急支援活動(2024/10発行ジャーナル秋号)

プロジェクトオフィサー 金高 摩耶

  9 月 21 日に発生した線状降水帯による記録的な大雨により、石川県輪島市では大規模な水害が発生。AMDA は調整員 1 名と看護師 1 名を 23 日に現地へと派遣し、ニーズ調査を実施しました。その後、輪島市保健医療福祉調整本部と協議の結果、AMDA 災害鍼灸プログラムより、鍼灸師 2 名の派遣を決定。28 日より、支援者支援活動として、自身も被災されながら利用者様の生活を支えておられる介護施設の職員の方を対象に、鍼灸支援活動を行いました。

 AMDA では、これまで「災害鍼灸プログラム」として、緊急支援活動に鍼灸治療を積極的に取り入れてきました。心身ともにストレスの多い避難所生活において、AMDA は、避難者のみならず、救援活動等に従事する支援者へのサポートも重視して、鍼灸治療を行っています。

 施設職員の方々は、自身も被災し、大変な思いをされている中で、支援に入った AMDA スタッフに対しても明るく笑顔で接してくださいました。そのことが一同強く印象に残っています。

 いずれの施設においても、施術を受けた方に共通する症状として、慢性疲労、肩こり、腰痛等が見られました。「鍼灸治療は初めて」という方が多くいた一方、施術後にその効果を実感され、「症状が楽になった」との感想をいただきました。

 また、断水が続いている中、水が不足している施設に対し、飲料水の提供も行いました。

 今回の支援が、現地で復興支援に携わる方や、介護施設などで働く方のお力に少しでも繋がればと思います。今後も AMDA は地元の方と連絡を取りながら状況を注視し、ニーズに応じた支援を行っていきます。

〈活動場所〉グループホームひなたぼっこ、養護老人ホームふるさと能登、老人ホーム輪島荘