AMDA 中学高校生会が高知県黒潮町の中高生と交流し、地域防災訓練に参加(2023/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
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AMDA 中学高校生会が高知県黒潮町の中高生と交流し、地域防災訓練に参加(2023/10発行ジャーナル秋号)

AMDA 中学高校生会担当 アルチャナ ジョシ
 
2023 年 9 月 2 日(土)、AMDA 中学高校生会は高知県黒潮町を訪れ、高知県立大方高校、黒潮町立佐賀中学校、黒潮町立大方中学校との交流会を実施しました。2017 年から始まったこの交流会は、毎年実施され、今年で7回目となります。今回、AMDA 中学高校生会のメンバーは、「防災食」と「海外の防災意識と被災時の在・訪日外国人の避難」について、黒潮町の中高生の皆さんは、それぞれの学内で行っている「防災訓練・防災活動」について発表しました。

続いて、全員が 4 つのグループに分かれ、大方高校独自の HUG(避難所運営ゲーム)を使って、避難所運営について学びました。黒潮町の中高生や住民の方は日頃から防災を意識しており、地域の協力と意識の高さを実感しました。交流会の後、AMDA 中学高校生会メンバーは、高知県幡多青少年の家の職員の方より、野外炊飯で災害時を想定したアルミ缶炊飯やカレーの作り方を教えてもらい、実際に自分たちでも作ってみました。

 
また翌日、9 月 3 日(日)には、黒潮町で町民一斉の防災訓練があり、AMDA 中学高校生会のメンバーは伊与喜幼稚園の医療救護所訓練に、旅行中、災害に巻き込まれて被害に遭ったことを想定した患者役で参加。消防団、保健師、住民ボランティアの方とともに、トリアージと搬送までの訓練を体験しました。患者役としてトリアージを受けるのは初めてで、最初は戸惑っていたような感じもありましたが、どのような手順でトリアージの色分けをしていくのかを知る良い機会になったと思いました。訓練後に参加者の反省会に参加し、災害は突然発生するので、平時からの防災訓練の大切さを改めて実感しました。
 

〜参加者の代表として AMDA 中高生会のリーダー 植野涼子さんの感想〜

「今回の黒潮町での交流会を通して、防災について今までとは別の視点から考えることができました。今まで、防災と聞くと負のイメージが大きかったです。しかし、黒潮町交流会に向けての準備や、黒潮町の方の発表、HUG を通じて、『みんなと一緒に対策することで楽しみながら取り組める』ということを実感することができました。 そして、黒潮町の方々が防災に前向きに取り組んでいる、街をあげて取り組んでいる姿を見て、『すごいな』と思いました。 今回学んだことを、AMDA 内で共有して終わりにするのではなく、AMDA 以外の方にも伝えていきたいです。また何かしらの形で私たちも防災活動に積極的に参加していきたいです」
 

〜黒潮町佐賀中学校 3 年生の防災委員長 伊與木芽生さんの感想〜

「今回の AMDA 中学高校生会との交流会を通じて、まず大方高校で取り組んでいる HUG を自分たちの学校でも行えば、中学校から避難した後の流れを中学生も積極的に実践できると考えました。また AMDA の方の取り組みも知ることができ、翌日の日曜日に AMDA の方々が活動に来ていたと親から聞きました。幅広く活動しているんだなと思いました」