インド・ブッダガヤ: AMDA ピースクリニック(APC)の活動(2024年4月、5月)(2024/7発行ジャーナル夏号) – AMDA(アムダ)
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インド・ブッダガヤ: AMDA ピースクリニック(APC)の活動(2024年4月、5月)(2024/7発行ジャーナル夏号)

インド事業担当 岩尾 智子

妊産婦宅訪問時、妊婦の話を聞くAPCスタッフ

 2009 年に開所したAMDA ピースクリニック(APC)は、2014 年より妊産婦を対象とした母子保健活動を継続して行っています。APC で行う妊産婦健診とマタニティークラス(健康教育・栄養プログラム)に加えて、APC 女性スタッフによる妊産婦宅訪問も行っています。

 月2 回行う妊婦健診に、2024 年4 月は延べ40 人、5 月は延べ69 人が訪れました。5 月に健診を受けたスシュマさんは、「義理の姉の紹介で、私もAPC に通うようになりました。今日の健診内容は、体重測定、医師による診察、血液検査でした。処方された薬もその場で受け取ることができ、無料です。通常1,000 ルピー(約2,000 円)かかる超音波検査もAPC の支援により200 ルピー(日本円で約380 円)で受けられるようになりました。このようなAMDA からの支援をとても嬉しく思います」と話しました。

マタニティークラス

 毎週水曜日に行うマタニティークラスにはAPC を利用する妊婦が集います。2024 年4 月は延べ74 人が、5 月は延べ91 人が参加しました。同クラスでは、APCスタッフによる健康教育を行った後、週替わりの軽食(野菜スープ、果物、にんじんプリン、野菜の天ぷらなど)を参加者に提供しています。4・5 月の健康教育では妊娠中の出血、母乳育児、脱水症などを取り上げました。週によっては話題を決めず自由に話せる場としても活用されています。参加したタバッサムさんは、「今回、2 人目の妊娠でAPC にお世話になっています。1人目もこちらでお世話になり男の子を授かりました。1人目妊娠中は、コロナ禍で感染拡大防止のためのロックダウンが行われていた時期でもありました。当時、APC からご支援いただいた野菜などの食糧はコロナ禍を生きていくのに本当に助かりました。今回いただいたにんじんはAMDA が行っている農業プロジェクトで収穫されたものだと伺いました。いつもありがとうございます」と話しました。