AMDA 中学高校生会によるオンラインフォーラム(2021/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA 中学高校生会によるオンラインフォーラム(2021/4発行ジャーナル春号)

AMDAボランティアセンター事務局長 竹谷 和子


2020年12月、AMDA中学高校生会(中高生会)がバングラデシュを訪問し、AMDAバングラデシュ支部の協力のもと、同国の学生らと平和構築プログラムを実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、訪問中止を余儀なくされました。しかしながら2021年2月28日、オンラインによる同プログラムを実施。中高生会12名とバングラデシュ高校生・大学生10名が当日参加し、まず全員が平和への思いを描き、その絵を使って自己紹介をした後、それぞれがバングラデシュと日本の国や文化などの紹介、そしてそれぞれの歴史をふまえての「平和」について共有しました。質疑応答の時間には好きな食べ物やおにぎりの作り方、新型コロナウイルス感染症の状況など様々な質問が飛び交い、お互いの国歌も歌うなど盛り上がる会になりました。

当日は全てのプログラムを英語で行いましたが、内容をより深く理解するために大学生山口さんと岡山在住のバングラデシュ人ソニアさんに通訳としてお手伝いいただきました。

バングラデシュの学生からは「平和構築の成功は暴力的な紛争を阻止、防止するだけでなく社会または国家間の不一致への対処の仕方を考える。人間の相互作用の部分で問題や意見の相違を認めながらも平和を維持したいという強い気持ちが大切である」と述べられました。

AMDA中学高校生会からプレゼンテーションの最後に「思いやりに満ちた世界、これを実現するのはかなり難しいこと。これを達成するためには行動を起こす。世界中の多くの人と積極的に交流し、自分たちの情報や文化、考え、何が起きているかを発信していくことが大切だ」AMDA中学高校生会によるオンラインフォーラムと伝えました。この機会が今後の世界平和に繋がることを確信しました。

今回のフォーラム参加者からの感想の一部を紹介します。

  • 今回初めて海外とのオンラインイベントで司会として参加させていただくことができとても貴重な経験となりました。様々なプレゼンを通して平和について考える意味や、各々の意見を尊重し多様な考え、広い視野を持つことの大切さを感じることができました。
  • 会を通して、バングラデシュの高校生たちの積極性を感じ、また我々とは異なる文化・価値観の中で生活していることもひしひしと感じました。今回の会を第一歩目として海外の同世代の人たちとのコミュニケーション、異文化に対する理解等AMDA中高生会として2021年の活動へそれぞれ全力で取り組んでいきたいです。
  • 今年は新型コロナウイルスにより現地に行って交流することは出来なかったものの、リモートという形でも交流ができたことを本当に嬉しく思います。
  • 今年は新型コロナウイルスにより現地に行って交流することは出来なかったものの、リモートという形でも交流ができたことを本当に嬉しく思います。国は違ってもお互いを尊重し合い、手を取り合って生きる世界を願う気持ちが同じだということを知れたことがなによりも嬉しかったです。