第4回AMDA中学高校生会と高知県黒潮町中学生高校生との交流会(2021/1発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

第4回AMDA中学高校生会と高知県黒潮町中学生高校生との交流会(2021/1発行ジャーナル冬号)

AMDAボランティアセンター事務局長 竹谷和子

 


2017年より毎年、AMDA中学高校生会(以下、AMDA中高生会)が高知県黒潮町を訪問、地元の中学生・高校生と実施してきた交流会。今年は新型コロナウイルス感染防止対策として、10月24日、オンラインで行いました。交流会に際し、松本敏郎黒潮町長より今までの経緯等をふまえご挨拶いただき、AMDA中高生会からは、2019年に「復興グルメF-1大会」のボランティアバスで参加した宮城県南三陸町、気仙沼で見聞きし感じたこと、そして今年7月の熊本豪雨災害の支援活動に参加したAMDA看護師からの報告を発表しました。一方、黒潮町内から参加した佐賀中学校、大方中学校、大方高校からは各校で取り組んでいる防災活動などを中心に発表しました。参加した各学校の皆さんの感想の一部をご紹介します。

・高知県立大方高校

オンラインという形ではあったけれど、AMDA中学高校生会の方が充実した内容の発表をしてくれました。被災地訪問の話や、防災活動についての話を聞いて、しっかり考えていることがとてもよく伝わり、感動しました。自分たちの問いに対しても皆が意見を出してくれたことが嬉しかったです。一番意味があるのは交流したこと自体だと思うので、これからも一緒に考えていきたいと思います。

・黒潮町立佐賀中学校


僕が一番印象に残っていることが、AMDAの皆さんが東日本大震災の被災地に実際に行ったときのことをまとめた発表でした。ぼくは被災地の映像しか見たことがなく、詳しく解説されたものを実際に見たことがありませんでした。今回のAMDAの発表を聞いて、僕の中で、より悲惨な状況が増したように思えます。大方高校の発表では、防災に対する呼びかけだけでなく、災害が起こった後のことも考えた発表だったので、とても分かりやすかったです。大方中学校の保小中高と合同で避難訓練に取り組み、地域とも連携した防災活動をしている様々な工夫がありました。これからもいろいろな人との交流を大切にしていきたいと思います。

・黒潮町立大方中学校

僕はオンライン会議に参加して、防災への素晴らしい心構えを学びました。先ず一つ目が他校の防災活動です。他校のみなさんは、コロナの影響の中で今できることを行っていて驚きました。二つ目はAMDAの活動です。一人でも多くの命を救おうという気持ちで助けられる人の気持ちを考えるところに関心しました。僕はこんな心構えをまねて、立派な防災活動ができればいいなと思いました。

・AMDA中学高校生会


私にとって二回目の黒潮町との交流会はコロナの影響でオンラインでの開催となったが、昨年度に引き続きより進化したお互いの活動の様子などを共有することができ、お互いの活動をより深めるきっかけになったと考えます。とくにコロナだからこそ、今までとは違った状況にどう対応していったのかということに関してはとても参考になりました。特に防災に関する啓発の動画を作成し、地域の人に見てもらうという企画については自分たちの活動の中にもぜひ取り入れたいと思いました。