私たちは東北を忘れない・・・東日本大震災から8年(2019/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

私たちは東北を忘れない・・・東日本大震災から8年(2019/4発行ジャーナル春号)

広報担当参与 今井康人


仙台夜回りグループによる
ホームレス支援の炊き出し

東日本大震災から2019年3月11日で8年の年月が経ち、9年目に入りました。岩手県大槌町では、インフラ整備が進み3月には三陸鉄道も全線で運行を再開しました。避難所から仮設住宅そして自宅再建、または復興住宅へと3回目の引っ越しが続いています。

誰もが笑顔で暮らせる地域に

AMDAは震災当初から東北の復興支援を続けています。路上生活者に公園で食事を提供している仙台市の夜回りグループに岡山産のお米を送っています。

AMDA大槌健康サポートセンターは、岩手県大槌町で鍼灸による健康の促進とコミュニティ再生の場として教室事業を実施中です。同じ町内で事業を委託している一般社団法人「Tsubomi」は震災による人口減少の中での子育て事業を実施し、子育てしやすい環境づくりを目指しています。

 


大槌健康サポ一トセンターの木工教室の様子

「命があれば何とかなる」―。2019年2月、AMDAが丸亀市で開いた被災地間交流フォーラムで、東北の被災者の方が述べた言葉です。家族や自宅、仕事を一瞬にして失い、絶望感と孤独、深い悲しみを抱えながらも、歯を食い縛って前へ進もうとする人たち。私たちはこの言葉をどう受け止め、どんな返事をしたら良いのでしょうか。

「東北を決して忘れません」−。私たちは微力ながらも地域に寄り添い、メッセージを送り続けることで、被災者の“心の傷”を少しでも癒せることが出来たらと願っています。

また、南海トラフ災害に備え、東日本大震災当時の経験を四国の自治体、医療機関による防災、災害対応の取り組みに活かしていきます。