インドで衣類や ヘルメットの配布(2018/07発行ジャーナル夏号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドで衣類や ヘルメットの配布(2018/07発行ジャーナル夏号)

インド担当 岩尾 智子

 

貧しさに負けないで インドで衣類を配布


天理教岡山教区国際救援委員会より衣類など322箱分をインドにお送りいただき、AMDAは2018年6月14日から16日にかけ、国内最貧州のビハール州ブッダガヤの3カ所で配布しました。

14日には、貧困地域を対象に母子保健事業を行っているAMDAピースクリニック(APC)にて、妊婦、褥婦と以前サービスを受けていた患者さん計103名に衣類などを配布しました。15日には、現地協力団体であるJeanamitabh Welfare Trustと協力して、農村部に住む貧しい家庭の子どもたちを対象とした同団体が運営する無料全寮制学校の生徒約600名に対して配布。16日には現地協力団体であるVeda Mother Teresa Welfare Trustと協力して、同団体が運営している、身寄りのないお年寄りや障がい者の住む「お年寄りの家」とその家があるシュリプール村を対象に56世帯約700名に配布しました。

日本の服かわいい

衣類を受け取った生徒のディーパさん(14歳)

日本の人が私たちに服を送ってくださったと聞いた。日本について今は知らないことが多いけれど、日本のことをもっと学んで服を贈ってくださった日本人といつか会いたい。ブッダガヤにいながら日本の服を着ることができてうれしい。この服、かわいいでしょう? 服を届けてくれて、ありがとう。

事故防止へルメットも配布

2018年6月18日、AMDAはブッダガヤ地区ロータリークラブと協働で、インドビハール州ブッダガヤ在住のオートバイ使用者45名に先着順でヘルメットを贈呈しました。町の道がヘルメットをもらおうとする人々で埋め尽くされ渋滞ができるほどで、ブッダガヤ警察にも警備面でご協力いただきました。

通常、ヘルメットを被ってオートバイに乗っている人を見かけることが少ないブッダガヤでも、この日は40℃を超える暑さにも関わらず、皆受け取ったヘルメットをすぐ着用していました。受け取ったハッサンさんは、「ヘルメットを贈呈してもらえてうれしい。このヘルメットは自分を守るし、ひいては家族も守ることになる。大切に使用したい」と話しました。

この活動は、ブッダガヤ地区警察長官から同地区でオートバイ事故が多発しており、ヘルメット着用の促進に協力してほしいという要望を受けて行いました。