AMDAを支えてくださっている支援者の皆様に、インタビュー形式で様々なエピソードをお伺いしている「支える喜び」シリーズ。15回目となる今回は岡山経済同友会の代表幹事(両備ホールディングス社長)として、AMDAの活動にご支援をいただいている松田久さんにお話を伺いました。
国連機関と密接な関係
AMDA 本日はお忙しい中、ありがとうございます。AMDAには度重なるご支援をいただき感謝しています。
松田 AMDAとのかかわりは、私が岡山青年会議所理事長をしていた1994年、菅波茂理事長と会ったのがきっかけです。菅波理事長が提唱された「西のジュネーブ、東の岡山」をスローガンとする“世界都市岡山構想”に関心があり、「どんな人物か知りたい」と私から面会を申し込みました。すぐに意気投合しました。岡山を相互扶助に基づく世界のローカルNGOの集積地にするため、行政の首長や国会議員の皆様にも協力をお願いしています。
AMDA 日本での大規模災害時の連携を探るため2017年1月、岡山経済同友会の松田代表幹事と菅波理事長がジュネーブを訪問、各国連機関と密接な関係を構築されました。
松田 主な訪問先は国連人道問題調整事務所(OCHA)、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)、世界保健機関(WHO)など6機関です。「日本で近い将来、30万人以上の死者が出る大災害が起こることは知らなかった」「3年以上も前から事前準備をしていることに感心した」―などの反応がありました。さらに、国内での大規模災害時には岡山が支援拠点として最適であるとの説明に理解をいただきました。
社会に役立てることは喜び
AMDA 岡山経済同友会は東日本大震災と熊本地震の際、学生らに参加を募りボランティアバスを運行。AMDA南海トラフ災害プラットフォームにも多くのご支援をいただいています。この中で松田代表幹事が初めて提唱された「流通備蓄」「ミッション産業」の言葉に感銘を受けました。
松田 「流通備蓄」は発生時期が不透明な災害に対して事前の備蓄を改め、本来の業務の中で対応できないかと考えました。「ミッション産業」は社会になくてはならない存在として、社会貢献を使命とする企業の在り方を示しました。社会に役立てることは、私にとって喜びであり、やりがいとなっています。
AMDA 家庭の貧困など諸問題を抱える子どもの居場所づくりを目指す「こども食堂」の取り組みが活発化しています。12月23日のAMDAこども食堂支援プラットフォームの立ち上げにもご協力をいただきました。
松田 「子どもは社会の一員」として考え、育て方に関わっていくのも企業の役割。バックアップは惜しまないつもりです。
障害がい者の姿に元気もらう
AMDA 知的障がい者のスペシャルオリンピックス日本・岡山の会長も10年以上にわたって続けられています。
松田 日常的なトレーニングとその成果の発表の場である競技会を提供し、社会参加を応援する国際的なスポーツ組織です。まじめで一生懸命に取り組む選手の姿を見て、私自身が元気をもらっています。
AMDA 岡山シティエフエム(愛称レディオモモ)では毎月第一月曜日午後7時から1時間、5年間にわたってディスクジョッキーとして活躍され、同社の赤田社長は「人気番組の一つ」と喜んでおられました。
松田 これまで県知事や岡山市長、企業の社長、マラソンの有森裕子さんらをお招きました。ゲストの人間性を引き出し、テンポのよい会話を心がけています。
AMDA 行動派で、あらゆる部門で素晴らしい才能を発揮される姿に感銘を受けました。AMDAも一層の努力を重ねてまいります。引き続きご支援をよろしくお願いします。