事務局便り(2017/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

事務局便り(2017/10発行ジャーナル秋号)

朝日医療大学校と連携協定を締結


AMDAは8月25日、朝日医療大学校(岡山市北区奉還町)と連携協力協定を締結しました。相互扶助の理念のもと双方が協力し合い、地域や国際社会への貢献、人材育成に寄与することを目的としています。

締結式は、菅波茂代表と柚木脩学校長が協定書に署名・調印した後、柚木学校長は「支援を受ける側にもプライドがあるというAMDAの素晴らしい理念、実践を医療教育に取り入れていきたい」と述べました。

菅波代表は「豊富な人材、研究内容を活用させていただき、災害鍼灸という新しいコンセプトをWHOに提案できるよう努めたい」と協力を依頼し、2人はがっちりと握手を交わしました。

協定書によると、AMDAと朝日医療大学校は災害医療をはじめ、アジアの伝統医学との交流、人材育成などで協力することにしています。

同大学校は医療人を育成する専門の教育機関。2016年4月、朝日医療専門学校岡山校など3校が統合して開設。看護や鍼灸、柔道整復など6学科があり、学生や社会人ら約900人が学んでいます。

岡山県鍼灸師会と連携協定締結


AMDAは7月22日、将来発生が予想される南海トラフ地震に備え、社団法人岡山県鍼灸師会(内田輝和会長))と連携協力協定を締結しました。岡山国際交流センター(岡山市北区)で行われた締結式では、菅波茂代表と内田会長が署名・押印し、がっちりと握手を交わしました。

菅波代表は「鍼灸治療は被災者のメンタル面でも役割は大きい。協定の締結は心強い」とあいさつ。内田会長は「被災者の体調不良や不眠、食欲不振などの軽減に尽力したい」と述べました。

協定書では、被災者の緊急人道支援を円滑に行うことを目的とし、県鍼灸師会はAMDAからの連絡を受け、被害が予想され徳島、高知県内に、可能な範囲で鍼灸師、マッサージ師ら専門職を派遣するとしています。

県鍼灸師会は1914年、鍼灸医学の効果的な活用と普及を目指して設立。会員は約220人です。

AMDAと赤磐市が初の防災国際フォーラム

AMDAと災害時の連携協力協定を締結している岡山県赤磐市は共催で、初の防災国際フォーラムを開催します。テーマは「AMDAの活動から“まちの防災”を考える」です。AMDAグループの菅波茂代表と赤磐市の友實武則市長による対談をはじめ、南海トラフ災害対応プラットフォームの準備状況、AMDA中学高校生会のスリランカ平和構築活動についてそれぞれ報告をします。

日時 11月19日(日)午後1時半〜4時
場所 桜が丘いきいき交流センター(赤磐市桜が丘東5丁目)
入場 無料 申し込み不要。
問い合わせ 赤磐市くらし安全課(086―955―4783)

インド洪水、メキシコ沖地震で街頭募金活動


AMDAは9月5日にインド洪水、14日にメキシコ沖地震の被災者支援を呼び掛ける募金活動をしました。

JR岡山駅の東西連絡通路において職員やボランティアが市民らに協力を呼び掛け、洪水や地震で被害を受けた民家の写真や死者や被災者らの被害状況を記したチラシ(A5判)160枚をそれぞれ配布しました。

支援者紹介

多くの方々からご寄付をいただきました。一部を紹介します。


サイクルセンター岡山様


さしこう津山様

インターンシップを経験して


名桜大学国際学群国際文化専攻3年 井上瑠七さん

沖縄県名護市にある名桜大学国際学群国際文化専攻3年の井上瑠七です。8月21日から9月1日までの2週間、AMDAでインターンシップを行いました。

国際協力に関心があり、大学のゼミでは主に国際貢献や国際政治について学んでいます。AMDAで学んだことは、様々な支援の仕方があることです。海外で学校健診を行い健康の大切さを教えたり、洪水被害にあった国へ支援に向かったりしていました。また、南海トラフ地震津波の大被害を想定し、事前に入念な支援準備をしていることに驚きました。

私は将来、東南アジアと日本をつなぐ仕事をしたいと考えています。今回のインターンシップの経験を活かし、常に先のことを想定しながら、人々のニーズに応えられる人材になれるよう努力していきます。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

AMDAが“街角トーク”を始めました

AMDAは、職員やボランティアが街頭に出て市民とふれあう“街角トーク”を始めました。

市民の声に謙虚に耳を傾けてアイディアを支援活動に取り入れ、市民とともに歩むAMDAをめざして企画。8月4日と9月4日に行いました。JR岡山駅の東西連絡通路で、AMDAのユニホーム姿で参加。AMDAの理念を書いたチラシ(A5判)を各160枚配布し、国内、海外で活動する姿を紹介した動画もパソコンで流しました。

市民からは「AMDAは困っている人を助ける団体と小学校の授業で習った」「小学校でAMDAの募金をしたことがある」「活動ぶりをテレビで見て涙が出た」―といった声を頂きました。今後も毎月1回、会場を変えて実施する予定です。よろしくお願いいたします。

平成30年AMDA支援年賀状企画のご案内


今年も(株)中野コロタイプ様のご協力によるAMDA支援年賀状企画を同封しご案内しています。印刷費の一部がAMDAへの寄付となるものです。同封のチラシまたはインターネットでお申し込みください!

11/27までのご発注で20%OFFです!

お問い合わせ 086-229-9113 年賀通り(こちらを参照ください)

編集後記

インド洪水、メキシコ沖地震…。今年も自然災害が相次ぎました。人類の英知を結集しても現段階で災害を予知するのは難しいのが実情のようです。

一方で、災害を誘発し被害を拡大させる自然破壊はどんどん進んでいます。あらためて“自然との共存”を真剣に考える時ではないでしょうか。

今回のジャーナルが今年の最終号となります。皆様には大変お世話になりました。心から感謝いたします。

(編集担当・今井康人)