AMDAスリランカ紛争後復興支援平和構築活動(2017年7月発行ジャーナル夏号 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDAスリランカ紛争後復興支援平和構築活動(2017年7月発行ジャーナル夏号

スリランカでの平和構築プログラム


昨年のスポーツ交流の様子

今夏もスリランカでの平和構築プログラムにAMDA中学高校生会メンバーが参加します!

言語も宗教も異なる多民族社会で、少数派タミル人を重用し多数派のシンハラ人を統治させる「分割統治」による英国支配が100年以上続いた後、1948年に英連邦セイロンとして独立したスリランカ。それまで社会的に虐げられてきたシンハラ人の利益を尊重するシンハラ人優遇政策がとられることとなりました。そしてタミル人とシンハラ人の間の亀裂は決定的になり大規模な衝突が頻発しました。1983年から内戦が始まり、2002年2月ノルウェーの介入により一時停戦合意が成立。停戦期間を経て2009年5月内戦終結宣言が出されました。

AMDAは内戦が勃発していたスリランカで停戦合意がなされた翌年の2003年から2006年の間、スリランカ国内における宗教、民族の対立に対し、医療を通じて平和に寄与する「医療和平」プロジェクトを実施しました。

26年間の内戦の結果、スリランカ民族間の融和は国の大きな課題となりました。2003年にAMDA中学高校生会のメンバーがスリランカを初めて訪れて以来、2009年の終戦後も断続的に交流プログラムを実施、各民族の同世代と交流し平和構築活動を行っています。

日本の高校生らのスリランカ訪問・交流は、内戦の中で育った10代の当事者間だけではしこりを克服しにくい中で、大いに潤滑油の役割を果たし、地元政府機関からも継続の要望が寄せられるものとなりました。

昨年に引き続き、今夏もAMDA中学高校生会のメンバーがスリランカを訪問します。今年は、スリランカ中部州のマータレでのプログラムに参加します。

AMDA中学高校生会は、同世代の各民族の学生と寝食を共にし、スポーツ交流や文化交流を行い、現地の学生たちとの対話・交流を深めていきます。

スリランカ平和構築活動への協力呼び掛け募金


募金の協力を呼びかけるAMDAスタッフ

7月3日、岡山市内でユニフォーム姿の本部職員14人がスリランカでの平和構築活動に協力を呼び掛ける募金活動をしました。

岡山駅西□東西連絡橋で、平和構築活動の写真パネルを手に、活動内容や趣旨を記したちらし約200枚を通りかかる方々に配布し、募金を呼び掛けました。

市民からは「暑い中、ご苦労さまですね」と労いの言葉とともに、快くご寄付に応じていただきました。

平和構築活動はAMDA中学高校生会が中心になって実施しています。内戦が26年間続いたスリランカで停戦が合意された翌年の2003年、初めて同国を訪問。2009年の終戦後も民族間の融和をめざし断続的にスポーツ・文化交流を行い、大きな潤滑油の役割を果たしています。今年も8月2日から10日まで訪れるます。