AMDAフードプログラム(2016/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDAフードプログラム(2016/10発行ジャーナル秋号)

インドネシア スラウェシ島 マリノ村


稲刈りの様子

AMDA職員は7月4日から13日までインドネシア南スラウェシ州マリノのAMDAマリノ農場をモニタリングのため訪問しました。2月初め、雨季の豪雨のなか植えた稲は、収穫の季節を迎えていました。

昨年生産した有機米が好評で高値で販売できたことを受け、今年から新たに6軒の農家が有機栽培米づくりに挑戦し、全ての農家が収穫を得ることができました。

有機米を作っている農家全員が有機栽培米の販売化を希望していますが、有機米販売化までの作業はまだまだたくさんあります。付加価値の高い有機米とはいえ味がおいしく、見た目も良く品質が一定でなければ商品力がありません。有機米を作っている農家全員で集まり官能検査を行い、互いの米の品質を確かめあった上で価格を設定するようにアドバイスしました。

さらに、商品化に向けてパッケージングのための包装材やラベルの注文も行いました。

訪問の最終日、有機米の販売先についてAMDAインドネシア支部長やAMDA職員などで集まり話し合いました。その結果、営業販売を農家が自分で行えるようになるにはもう少し時間がかかるということで意見が一致し、今年は出来上がった商品はAMDAインドネシア支部長らが、大学関係者や医療関係者、駐在日本人を対象に宣伝・販売の協力を行うことになりました。


田んぼの穂数を数える農家


シタミ農場長と黄金色に育ったお米

野土路農場で収穫祭

AMDAと地元農家が連携して経営している「野土路農場」(岡山県新庄村)で9月22日、恒例の収穫祭が行われ、約50人が参加しました。当日は残念ながら雨が降り、稲刈り体験は中止となりましたが、多くの方が参加し、楽しいイベントとなりました。

有機栽培するコシヒカリと新庄村特産のヒメノモチの穂が黄金色に染まった農場で、地元の保育園児や小学生13人が地元で古くから伝わる田植え唄と踊りを披露しました。

また、アロイシウス・シタミ農場長の出身地であるマレーシアに伝わる収穫の踊りを参加者みんなで踊った後、ダックスープとヒメノモチのおはぎ、ブドウが提供されました。野土路農場の有機米は今年も販売予定です。