AMDAフードプログラム(2016/7発行ジャーナル夏号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDAフードプログラム(2016/7発行ジャーナル夏号)

野土路農場 園児がアヒルを放つ


アヒルの放鳥をする子どもたち

AMDAは新庄村の野土路農場で、有機無農薬による稲作に取り組んでいます。5月23日には地元の保育園児が害虫駆除に役立つアヒルのひなを放しました。

田植えが済んだ水田(約10?)で、村保育所の2〜6歳児26人が参加。アヒルが稲に付く害虫を食べることを教わった後、「早く大きくなってね」と声をかけながら、生後3日ほどの約60羽を次々と入れました。ひなは元気に水田を泳ぎ回っていました。周囲のネットを張り、8月下旬まで放し飼いされます。

農場はアジアへの有機農業普及を目指すAMDAが、新庄村と連携して2011年から運営しています。10月の収穫祭では式典の後に交流会を行い、野土路ダックを使ったフィリピン風スープやバーベキューを食べながら歌と踊りをにぎやかに繰り広げます。

マリノ村での活動


AMDAはインドネシアのマリノ村バトゥラシピ地区でも、有機農業普及プロジェクトに取り組んでいます。

同地区は高地で棚田が多く、換金作物としてトマトを作っていますが、農薬をたくさん使うため農家の健康も心配されています。

そこでAMDAは2013年にマリノ村から研修生2人を野土路農場(新庄村)に招きました。2人は帰国後、有機農場の実践圃場を開所。その後、AMDA職員が計5回、マリノ村に赴き、フローアップを継続しています。

マリノでは有機農業に取り組む農家が少しずつ増えつつあります。この運動の広がりは生活向上だけでなく、インドネシアの自然環境を守ることにもつながると期待されています。