AMDAピースクリニック 包括的プライマリ・ヘルスケア(2016/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDAピースクリニック 包括的プライマリ・ヘルスケア(2016/4発行ジャーナル春号)

AMDAピースクリニックとは?

AMDAピースクリニック(APC)は2009年にインドで最貧といわれるビハール州のブッダガヤに開院し、ヘルスケアと生活支援を行っています。長期にわたってブッダガヤでプロジェクトを行う中で、単なる健康支援ではなく包括的プライマリ・ヘルスケア(PHC)の必要性が明らかになりました。結果としてAMDAは包括的プライマリ・ヘルスケアの実現に向けて、2014年から母子保健事業、2015年からは歯科検診とマイクロファイナンス事業を実施しています。

妊婦健診


母子保健事業の主な目的は重要かつ命を守る情報を提供し、地域の妊婦と胎児の健康管理、特に妊婦の栄養摂取の改善支援を行うことです。APCの看護師は妊婦の状態の確認とアドバイスをするために毎日各家庭を訪問。2ヶ月に1回、産婦人科医がAPCにて妊婦健診を定期的に行っており、1回につき約28人の妊婦が訪れます。

歯科検診


この地域での口腔衛生に関する意識はほぼ無に等しく、子どもたちの口腔環境を鑑み、AMDAはAPCの活動に無料歯科検診事業を加えることを決定。毎月1回歯科医による歯科検診を実施、約20〜25人の患者が検診に訪れています。並行して、APCの看護師による口腔衛生を含む健康教育を行っています。

マイクロファイナンス事業


2015年から生活環境を改善するために、APCはマイクロファイナンス事業も実施しています。乳牛の購入や売店経営、野菜や果物販売、電気タクシーの営業を開始しました。

また学生がパソコンを購入するため等の初期費用を貸し出すことで地域の経済活動の促進を目指しています。