アフガニスタン北東部・パキスタン地震緊急救援活動のフォローアップ(2016/1発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

アフガニスタン北東部・パキスタン地震緊急救援活動のフォローアップ(2016/1発行ジャーナル冬号)


建築資材引き渡し

2015年10月26日、アフガニスタン北東部、バダクシャン(Badakhshan)州にあるヒンドゥークシュ山脈を震源にマグニチュード7.5の地震が発生。アフガニスタン・パキスタン両国に大きな被害をもたらしました。AMDAは、すぐに地元協力者であるパキスタンの現地NPOのNRSP(National Rural Support Programme)とAMDAアフガニスタンと連絡を取り、地震被災者緊急支援を行うことを決定しました。

パキスタンにおいては、NRSPと協力して、特に174軒の家屋に被害があったカイバル・パクトゥンクワ(KP)州マルダーン(Mardan)県ファティマ(Fatima)地区において、経済状況が厳しい4世帯を対象に建築資材を提供しました。建築資材を受け取った被災者は11月中句から12月末までに家屋の修理を行いました。働き手不足や経済的理由でまだ修理中の家屋もあります。

修理を終えた人は、「今回の地震により多くの経験をしましたが。自分を憐れむのではなく、神様、家族、そしてNRSPとAMDAに感謝しています。2ヶ月間近隣の家にお世話になりましたが、支援していただいた建築資材を使って2部屋を再建し、家族で自宅に暮らせるようになりました。」と話されました。

アフガニスタンでは、AMDAアフガニスタンが被災地の現地調査を行ったものの現地の事情により被災地での支援活動を見合わせており、今後も被災地の状況を注視していきます。