ミャンマー洪水被害に対する緊急救援活動(2015/10発行ジャーナル秋号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ミャンマー洪水被害に対する緊急救援活動(2015/10発行ジャーナル秋号)


サイクロンの影響により2015年7月中頃から続く大雨は、ミャンマーの広い地域で洪水・土砂崩れによる甚大な被害をもたらしました。

AMDAは、ミャンマー医師会と合同で、支援活動を実施することを決定し、8月14日から看護師1名を派遣しました。

AMDA・ミャンマー医師会合同医療チームは、16日にヤンゴンから約130キロ離れたパッティン市エイアールワディ区で二手に分かれ、イェージ町とナタンチョング町で医療支援活動を行いました。少しずつ水が引き始めていたものの、道路はぬかるみ、人の膝の高さまで浸水している地域も多い状態でした。

ナタンチョング町での医療支援活動はミャンマー医師会の医師5人とAMDA看護師、地元病院の看護師が合同で巡回診療を行い、約4時間の活動で小児60人を含む、計200人の患者を診察することが出来ました。小児患者の主な疾患は、急性呼吸器感染症で、成人では、労作性呼吸困難、高血圧、筋肉痛を訴える方が多くみられました。

また浸水により、水田が大きな影響を受けており、主食であるお米が不足していたことから、被災者が多く集まるナタンチョング町タウンシップ病院に対して、水300本、米850キロ、ヌードル480袋を支援物資として渡しました。

今後はミャンマー医師会を支援する形で支援活動を行っていく予定で、現地の状況を鑑みながら、今後2か月間、毎週日曜日に医療支援を続けていきます。

【派遣者】
柴田幸江/看護師/AMDAインターン