GPSP人財育成事業「おかやま国際塾」5期生が活動開始(2015/7発行ジャーナル夏号) – AMDA(アムダ)
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GPSP人財育成事業「おかやま国際塾」5期生が活動開始(2015/7発行ジャーナル夏号)


海外研修に向けて準備を行う5期生ら
おかやま国際塾とは、岡山県内在住の大学生を対象としたグローバル人材育成プログラムです。研修の企画、立案および実施のすべてに関わる機会をAMDAから提供することにより、国際貢献活動への理解を深めかつ企画および管理能力を身につけ、社会のグローバル化に対応できる人材を養成することを目的としています。AMDAと岡山大学教員が共同で運営する「おかやま国際塾」実行委員会で運営されており、今年で5年目を迎えます。

2015年度おかやま国際塾5期生3名のメンバーが決定し、6月7日に開講式を行いました。現在、8月に予定しているベトナムでの研修に向けて、準備を進めています。塾生3名の「おかやま国際塾」にかける思いを以下に抜粋して紹介いたします。

岡山大学 法学部3年 橋本 梨加

国内での事前研修が始まって3週間ほどが経ちました。このおかやま国際塾の意義は、研修国に行くこと自体よりも、仲間と協力して企画を一から立ち上げてゆく事前研修にあると言えます。

自分たちで研修の企画・立案をすることは予想以上に大変なもので、会議中5期生全員が考え込んでしまって議論がストップすることもしばしばあります。本当にベトナムでそれが実現可能なことか、起こりうるあらゆる可能性を考慮します。そうすると、また議論がふりだしに戻ることも。準備にかかる時間はいくらあっても足りないと感じています。

大国の利害関係に揉まれた歴史と、日本とは大きく異なる社会構造をもつベトナムでの国際貢献活動を通じて、国際社会において自分に何ができるのか、平和と安全保障の観点から学習したいです。そして、現在ベトナムが抱えている問題・課題の解決に携わり、学んだことを、帰国後日本の人々に伝えたいと思っています。

通常の大学生活ではめったに経験することのできない大きなチャンス。どんな壁にぶつかろうとも決して妥協することなく、同じ志をもつ仲間とともに学びに満ちたプログラムを創りあげてゆきたいです。

岡山大学 法学部2年 本間 祐輝

このプログラムに対する意気込みは主に三つあります。

一つ目は、日本以外の他文化を身をもって体感し、理解することです。私は今まで、海外に行った経験がありません。ゆえに、文化というものに対して、自分自身が漠然とした感覚しか持っていないように思います。他文化社会の下に自らを置くことで、自分が日本人であることを強く実感し誇りを持てるのではないかと思いました。

二つ目は、今の自分たちにできることを考え、実践することです。今回は、ベトナムのことについてより詳しく下調べをし、ベトナムについての知識を深め、自分たちが日本の大学生という立場・身分を考慮し、最高の活動をすることが大切であると考えます。

三つめは、プロジェクトを一から作り上げ、成功させることです。二つ目の意気込みと重なるところもありますが、これは、私が今回のプログラムに応募した一番の理由です。一つのチームとして協力し、限られた時間の中で一つのプロジェクトに励んでいくという経験は、自分にとって大きな財産になると思います。

今回のプログラムを経て、4期生の方たちのように大きく成長したいと思っています。

岡山大学 工学部1年 玄馬  之善

私は中学生のころから世界に貢献できるような大人になりたいと思っていました。この活動に参加すれば、海外での研修を通して、自分の人生で国際社会に貢献する土台を作れるのではないかと強く思うようになりました。

おかやま国際塾では、実際に海外に行って現地の生活や文化、経済の事情を学び、現地の人々との交流を通して異なる考えをもった人々を理解し、協力してプロジェクトを成し遂げていく術を体得することができると思っています。また、自ら目的を設定し、何を学ぶのか、どこを訪問するのか、どのような活動をするのかを考え、他の塾生とともに現地研修内容を企画し、自分たちで考えた活動を実行できます。

この経験を通じて物事を捉える視野を広げ、世界、特に発展途上国は何を必要としているのか、また、自分は何を学ぶべきなのか、何をしていくべきなのかを見つけていきたいと思っています。更に異なる文化や価値観を持った人たちと交流し、自分の文化や価値観との違いを理解することで、世界を視野にいれ国際的に活躍できる人材になりたいと思っています。そして、人生を通して、技術支援や慈善活動などあらゆる形で国際社会に貢献していきたいです。