2015年新春の挨拶
新春のお喜びを申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。
クアラルンプールに事務所を設置して、初めての年越しを迎えました。
AMDA30年間の実績に基づき、本年から3ケ年計画でGPSP世界平和パートナーシップ構想の4分野10事業の具現化に向けて頑張ります。世界平和に必要な多様性の共存を実現する中核のコンセプトである「開かれた相互扶助」の啓蒙普及です。GPSP事務所inクアランプールが拠点となります。GPSP構想に参加するAMDA支部及び提携団体のネットワーク力の強化がすべてを決めます。
一方、来たるべき南海トラフ対応プログラムの準備も着々と進めています。第一の対象は高知県や徳島県などの四国です。同時に京阪神の被災地も視野に入れています。阪神淡路大震災や東日本大震災と決定的に異なることは大規模にして広範囲な災害になることが予想されます。日本国内だけでは対応できずに、海外との連携軸が不可欠という視点です。GPSP世界平和パートナーシップ構想と南海トラフ対応プログラムは一対と考えていただければ幸いです。「備えあれば憂いなし」ではなく、「憂いなくして備えなし」です。
GPSP世界平和パートナーシップ構想のもう一つの大きな事業がグローバル人財育成プログラムです。日本を担う次世代の教育です。AMDAは日本発のNPOとして2006年に最初の国連経済社会理事会総合協議資格団体として認められました。AMDA自体をモデルとした人財育成プログラムを提携団体と作成しています。ご期待ください。
本年も皆様方のご理解と暖かいご支援がいただければ望外の喜びです。
2015年の年頭にあたり
2015年も緊急救援で幕があけました。年末に東南アジアの複数の国々で低気圧の影響による洪水被害が発生し、1月1日に柴田看護師と大政調整員が関西空港からマレーシアに向かいました。10年前の12月26日にはスマトラ沖地震津波が発生し、AMDAはインドネシア、インド、スリランカの3か国の各複数の被災地域で同時に活動を実施しました。災害は休みの期間や週末、そして寒い時期に起こることが多いように思います。
AMDAでは昨年より南海トラフ対応準備を開始しています。東北の被災地の様々な避難所での多岐にわたる活動の経験から学んだことをいかし、そして何より、避難所生活が何たるかを最もよく知る実際に避難所生活を経験された方々とともに活動することで、災害被害者の方々に更に寄り添う支援にしていきたいと考えております。
AMDA設立31年を迎えました。直接間接にこれまで多くの方々のご協力のお蔭をもって活動を継続してまいりました。これまでの経験を社会に還元していくことがAMDAの責務と考えております。その一つの具体的な形が人財育成事業です。海外でも岡山でも様々な形で展開してまいります。お心を寄せていただければ幸甚です。
本年もよろしくお願い申し上げます。