新春のご挨拶・理事長就任のご挨拶(2014/1発行ジャーナル1月冬号掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

新春のご挨拶・理事長就任のご挨拶(2014/1発行ジャーナル1月冬号掲載)

新春のご挨拶・理事長就任のご挨拶

新春の挨拶を申し上げます

AMDAグループ代表 菅波 茂


写真左から 菅波代表、成澤理事長

 AMDAグループは1984年に設立、本年で30年を迎えます。AMDAグループとして、30年間の活動の実績を基盤とした「世界平和パートナーシップ構想」の実現が次の5年間の目標です。1)平和構築、2)生活向上、3)教育、4)健康の4分野についてAMDAグループを中心に国連、政府、自治体、大学、企業、公益団体、NGO/NPOとのネットワークの拡充です。
 

例えば、平和構築に関しては難民や災害被災者救援を目的とした「アジア相互扶助緊急救援ネットワーク」を昨年5月に発足させました。昨年11月に発生したフィリピン台風30号被災者救援活動では、このネットワーク参加メンバーの相互協力により、多くの被災者を助けることができました。本年の3月8日にはフィリピン台風30号復興支援国際会議をマニラで、4月には国内にて開催予定です。
 

 上記の4分野の活動の更なる推進のために東南アジア、南西アジア、中央アジアそしてイスラム社会におけるネットワークとプロジェクト強化のために4月からマレーシアの首都クアランプールにAMDA地域統括事務所を正式に開設予定です。
 

次世代のグラーバル人財育成。「救える命があればどこまでも」のスローガンのもとに形成された人脈と集積された智慧を還元できればと考えています。教育で学ぶ知識は経験によって智慧に昇華します。AMDAは豊富な経験の場を提供することができます。今までAMDAの活動を支えていただいたことに対する感謝の表現です。
 

東日本大震災復興支援活動第一次3ケ年計画も順調に実施されています。引き続き、第二次東日本大震災復興支援計画も予定しています。それと同時に、南海トラフに対応したネットワーク形成も確実に進めています。
 

 憂いなければ備えなしです。東日本大震災の被災者の方々が南海トラフの時には必ず助けに行きますと。有りがたい言葉です。
 

 なお、私自身はAMDA地域統括事務所の立ち上げのために3年間ほどクアランプールを中心として活動をします。成澤貴子理事・事務局長が昨年の11月より認定特定非営利活動法人アムダの新理事長として岡山本部を中心として統括しています。「世界平和パートナーシップ構想」と新しい人事体制にご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
 

就任の挨拶を申しあげます

認定特定非営利活動法人アムダ:AMDA 理事長 成澤 貴子
 

11月1日付で、菅波理事長の後任として理事長に就任いたしました。現在のAMDAがあるのは、岡山県内外の多くの御支援者、そして1000人を超える国内外の派遣者の、温かい善意と汗があってこそと感謝しております。
 

2006年に国連経済社会理事会から総合協議資格を世界で137番目、日本のNPO法人で初めて得ることができました。この資格を申請するための実務や国連での審査対応は大きな努力を要するものですが、私たちは偶々本部の職員として在籍したものであって、これまで関わってくださった内外の多くの方々の温かいお気持ちと努力の結晶と思っております。
 

 この貴重な「国連総合協議資格」を、困難な状況のある人々への喜びに資する活動、ひいては平和に資する提言を発信していく場として活用する責務をもったと考えます。
 

 容易でない時代を支えることになる若い世代に、力強く生きる力を養う実践教育の場として、国内外のプロジェクトサイトを活用していただくことが、創立30年を迎えるAMDAの果たす役割の柱の一つと考えております。各分野の諸先輩、ご支援者皆様のご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。