AMDA世界平和パートナーシップ構想の実現に向けて
第27回国際保健医療学会学術大会
11月3日、4日の2日間、第27回国際保健医療学会学術大会が岡山大学津島キャンパスを会場に開催され、AMDAグループ代表である菅波茂が大会長を務めました。
3日の午前9時に大会長の開会宣言でスタートした学術大会は9:30からはAMDA社会開発機構理事長鈴木俊介氏を座長としてミニシンポジウムが開催され、「共創の国」のODAとNGO-医療保健分野のODAにおける本邦NGOの今後の役割-と題して活発な議論が行われました。また午後からは市民公開講座の時間を設けました。
大会長講演「世界平和パートナーシップ構想」では、これまでのAMDAの活動から人間関係、人権の定義、平和の定義などについて語られ、それを踏まえた今後の世界平和に向けた行政、企業、民間、NGOなどの世界的な連携の重要性などを話しました。
続いて行われた岡山アワー公開シンポジウムでは、医療、宗教、行政、それぞれの立場のシンポジストが、「岡山の精神風土」を大テーマとして、それぞれの講演を行いました。
4日のシンポジウム?ではインド・韓国・タイ・台湾・トルコの5カ国からゲストを招き、日本のゲスト2名とともに、AMDA・菅波茂が座長となって、「来る大災害に対する海外医療チームの受入れ体制の整備」のテーマでシンポジウムを行いました。このシンポジウムでは「今後想定される災害などを乗り越えていくためにはアジア地域間の国を超えて協力し合うことが重要となる。より具体化したガイドラインの準備や相互扶助とパートナーシップの強化が望まれる。」と、シンポジスト、コメンテーターらと握手を交わして締めくくられました。
和気国際文化交流会議
学会終了翌日の11月5日、トルコ、タイ、台湾からのゲスト3名、和気町長・大森直徳氏、和気教育長・朝倉健作氏、和気閑谷高等学校長・加治信正氏を招いて、AMDA関係者を交えて和気町尺所、国指定重要文化財・旧大國家住宅で会議が開かれました。地元ボランティアによる琴の音色を聴きながらのお茶席ののち、平和と教育について語り合いました。「国際平和のためには教育の充実が重要である」という考えから本会議が実現しました。
国内外の医療だけでなく教育や文化の面でも、相互理解が重要であり、それぞれの良いところを取り入れ、協力することでこれから起こりうる大災害の備えともなることを再認識し、強固な世界平和パートナーシップの構築を誓いました。