東日本大震災復興支援 ”絆”深めるコンサート(2012/4発行ジャーナル4月春号掲載) – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

東日本大震災復興支援 ”絆”深めるコンサート(2012/4発行ジャーナル4月春号掲載)

東日本大震災復興支援 ”絆”深めるコンサート

3/18 協力:広島県の高等学校・特別支援学校生徒のみなさん 会場:中国新聞ホール
3/19 共催:おかやまコープ 協力 両備バス、黒住教、RNN、岡山経済同友会 会場:オルガホール

2011年3月。まだ緊急医療チームが被災地で活動する中、津波で文具を流されてしまった学生のために何かできることはないかと発案したAMDAの要請を受け、広島県教育委員会が県内の高校に呼びかけ、文房具を集めました。その贈呈された文具を、生徒の個人個人に配布しやすいように、岡山県内の学生がボランティアで仕分け活動を行ってくれました。


4.10 岡山の長泉寺にて文具の仕分け

4.15 大槌高校にて物資の仕分け作業をする広島の高校生

大槌町内を見学する広島の学生

広島会場_黒瀬高校による和太鼓の演奏

岡山会場_演奏する大槌高校吹奏楽部

岡山会場_絆コンサート

岡山会場_就実高校吹奏楽部からのプレゼント

そして、まだ余震が続く4月の半ば2011年4月15、16日には広島県内の高校生4名(誠之館高校、黒瀬高校各2名)が、当時避難所となっていた大槌高校を訪問し、文房具の贈呈が実現しました。避難所では物資の仕分けや食事の片づけなどのボランティア活動も行い、絆を深めました。

 

 

そして2012年3月。AMDAを通じて被災地をご支援くださった方々へ、大槌からの感謝の思いを伝える「絆コンサート」を開催しました。約20時間かけて大槌町からやってきた一行は、疲れた様子を見せず、岡山、広島の両会場で最高の演奏を披露しました。18日の広島会場では、広島県立安古市高校生との合同演奏や和太鼓との共演の他、様々な交流が実現しました。翌日には平和祈念館の見学も実施しました。19日の岡山コンサートは、おかやまコープと共催のもと、オルガホールで開催され、就実学園就実高等学校、中学校との共演を行いました。運営、司会進行などはAMDA高校生会が担当し、活動報告のプレゼンテーションも実施しました。AMDA高校生会は、震災直後から街頭募金など高校生ならではのボランティア活動を実施してきました。また、懇親会では、学生が主体となってさまざまなパフォーマンスで会場を盛り上げてくれました。会の最後には就実学園の小林教諭の掛け声により、会場に居た100人ほどの小学生から大人までが、大きな1つの輪になり、手をつないで「Belive」をアカペラで熱唱。岡山と岩手で1000キロ以上離れては居るけれど、歌を通して気持ちをひとつにし、これからも繋がっているということを強く感じた1日となりました。
大槌高校吹奏楽部顧問の金丸教諭は「震災直後、自分たちが目の前のことに必死に対応し、部活や音楽のことは考えられなかった。そんな中、生徒の方から、いつから再開しますか?と質問があり、学生の力強さ、音楽の素晴らしさ、求心力を改めて感じた。今回こうしてここに居られるのも、支援してくださったみなさんと学生のおかげ。本当に感謝しています」と話してくれました。また大槌高校吹奏楽部臺(だい)部長は「本当に自分たちはたくさんの人に支えられていると実感しています。本当にありがとうございます。こんなに離れていても、僕たちは音楽でつながっています。これからも復興に向けて頑張ります!」と力強くメッセージを送ってくれました。