フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動(2012/1発行ジャーナル1月冬号掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動(2012/1発行ジャーナル1月冬号掲載)

フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動

AMDAの緊急支援活動にみる多文化共生

 


巡回診療の様子

2011年12月16日から17日にかけてフィリピン南部のミンダナオ島で発生した台風21号による洪水で、1249人(12月末時点)の死者が報告され、ここ25年で最大の被害が出ています。AMDAでは、12月21日から26日まで、AMDA本部とインドネシア支部からミンダナオ島へ医療チームを派遣し、被災地カガヤン・デ・オロで巡回診療などを実施しました。未だ避難生活を余儀なくされ、感染症などの報告もあるため、AMDAグループ代表・菅波茂医師を含む2名の派遣を2012年1月12日に実施し、AMDAフィリピンとともに復興支援に向けての現地調査など実施しています。

■日本からの派遣者プロフィール
菅波 茂(すがなみ しげる): 医師/ AMDAグループ代表 / 岡山市在住
武田 美央(たけだ みお):看護師・保健師/岡山県在住
大山 マジョリ (おおやま マジョリ) :調整員兼通訳/倉敷フィリピーノサークル所属/岡山県在住
ヴィーラヴァーグ ニッティヤーナンタン(VEERAVAGU Nithiananthan) 調整員/AMDA本部職員/岡山県在住

■AMDAの緊急支援活動にみる多文化共生
犬山マジョリさんは日本人と結婚して岡山県井原市に住む2人の子供の母親。これまで倉敷フィリピーノサークルのメンバーとして積極的に活動してきた。今回、出身地ミンダナオ島での災害に、役に立ちたいと小学生の子どもたちをおいて調整員業務に携わってくれている。被災地をよく知る人材がチームにいてくれることはとても心強い。

在日外国人が調整員として母国の災害へのAMDAの緊急支援チームに参加するのは、2010年フィリピン台風16号緊急支援、2011年1月ブラジル洪水緊急支援に続き3例目。それぞれの方は、他に代えがたい活躍をしてくれていることを追記したい。

■倉敷フィリピーノサークルとは
2005年6月12日に、岡山県内に往むフィリピン人が集まり発足。
2010年台風16号フィリピン被害に対する緊急支援活動でも、同サークルのメンバーがAMDAの緊急医療チームの調整員として参加。東目本犬言災でのAMDAの活動にも募金などで協力。

【皆様からの募金を受け付けております】
郵便振替:口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
通信順に[フィリピン洪水]もしくは「36」とご記入下さい。