東日本大震災復興支援活動(2011/10発行ジャーナル10月秋号掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

東日本大震災復興支援活動(2011/10発行ジャーナル10月秋号掲載)

東日本大震災復興支援活動

現在実施中の復興支援活動場所と活動内容の一覧

岩手県釜石市 ?国際奨学金
岩手県上閉伊郡大槌町 ?病院3か年支援 ?鍼灸・健康支援 ?国際奨学金
岩手県大船渡市 ?国際奨学金
宮城県気仙沼市 ?病院支援
宮城県仙台市 ?国際奨学金
宮城県本吉郡南三陸町 ?病院3か年支援 ?国際奨学金
宮城県登米市 ?病院3か年支援

?AMDA被災地病院支援3か年計画


岩手県大槌病院で地元医師の
代診を行ったAMDA鈴記医師(左)

県立大槌病院、公立志津川病院に対し、震災から3年間、医療器具の提供や医療スタッフの派遣を実施。

夏季、冬季、春季に2名の医師を1週間ずつ計2週間派遣し、医師が休みを取れるようにする。また地元医師の開業や病院運営に必要な物資の提供なども行っていく。

本年度夏季派遣としては、医師、看護師と医学生、看護学生の派遣を行っている。7月から開始し、学生派遣については9月17日まで行った。看護師派遣については現地のニーズに合わせて現在も継続しており、今後は現地雇用なども実施していく予定。


膨大なカルテの整理を行う学生派遣者

志津川病院をサポートするAMDA看護師、薬剤師ら

派遣者ののべ人数と内訳  5月1日から9月27日までの派遣者 90人
内訳:医師7人、看護師17人、薬剤師2人、調整員15人、心理士2人、鍼灸師1人、医学生20人、看護学生26人
(4月末までの緊急救援派遣者数149人)

?AMDA鍼灸師・健康支援プログラム

高齢者の多い被災地の健康をサポートするべく鍼灸とマッサージで被災者の健康をサポートする。また地元の被災した鍼灸師をバックアップすることによって、コミュニティーに根差した医療を目指す。

同時に、明治国際医療大学と協力のもと、「地元鍼灸師支援」や「緊急活動の現場で活躍できる鍼灸師の育成」を図る。

被災した県立大槌病院が仮設診療所を開設するにあたり、その近くに土地を借用し、AMDA健康サポートセンターを建設する。建設には、近畿大学、日本福祉大学のまちづくりの専門家が同プロジェクトを監修し、地元の資材を使用し、地元の建設業者にも協力を依頼する。現在、建物の申請を進めておりを10月中旬に着工、12月上旬オープンを予定。恒久的に使用できる可動式の建物であるため、町の復興に合わせて、同建物を移設して運営を継続することが可能である。鍼灸治療室を中心とした地域住民の集いの場所、憩いの場所として地元NPOと共同で運営される予定。(9月27日現在)

?宮城県気仙沼市・猪苗代病院復興支援プログラム

気仙沼市の3つの中核病院のうちの一つである猪苗代病院は、建物の損壊、備品の破損やスタッフの不足など、同地域の同格病院に比べ、復興が著しく遅れている状況となった。AMDAは病院からの要請を受けて、医療器材を含む物資の提供を行った。また看護師人員不足のため人材募集及び紹介協力などを行った。今後も物資や人的支援の呼びかけを行う予定である。

?AMDA東日本大震災国際奨学金(こちらに生徒の声紹介)

被災地の学生を支援する期間3年間の返済義務のない奨学金で、奨学生が国際人としての視野を養うこと、そして将来には後輩へチャンスを与える人材に育ってほしいという願いも込められている。現時点では被災地の高校5校、専門学校1校に在籍する高校生を対象としている。奨学生の選定は各学校が行う。対象は、将来医療人を目指す学生であること、各校において、各学年5名×3学年を原則とする。支給額は、月額15,000円で、9月末でほぼ6校全員への支給を開始した。