2009年度年次報告 ASMP(2010/8発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2009年度年次報告 ASMP(2010/8発行)

ASMP(AMDA Soul and Medicine Program)

AMDA医療と魂のプログラム

 

◇実施場所:インドネシア スラヴェシ島、バトゥラプシ マリノ
◇実施期間: 2009年5月16日
◇派遣者:臨済宗ご住職5名(原田浩文、大家昌基、山内正樹、鮎川直樹、魚住和寛、各位自費参加)
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成:AMDAインドネシア支部長 フスニ タンラ医師
◇現地協力機関:バトゥラプシ マリノ地区 教育委員会 教育長、マリノ地区会長 
◇実施協力団体:インドネシア、バトゥラプシ マリノ イスラム教 教主
◇事業内容:
AMDAインドネシア支部長タンラ医師を中心にスラヴェシ島南部バトゥラプシ・マリノ地区において医療と魂のプログラム(ASMP,アスンプ)を実施。バトゥラプシ・マリノ地区長をはじめとした地元有力者を招待し、慰霊祭を挙行。タンラ支部長がインドネシアは多様な宗教を持つ国であるがゆえに宗教間の対立を防ぐためには、インドネシア政府、宗教団体の努力だけではなく、住民一人一人が平和についての意識を高めることが重要であるとのスピーチを行った。イスラム教指導者の祈りの後、日本から参加した臨済宗の5人のご住職の読経が行われ、地元住民250名とともに、第二次世界大戦戦没者慰霊と平和への祈りを行った。一方医療プログラムとしては、90人の男子にイスラム教の大切な宗教儀式である割礼の手術を適切な医療技術をもって行った。また式典に参加していた保護者たちに対して保健衛生教育を行った。

◇派遣者の声:
このような式典がより多くの民族、国民、宗教、人種等の壁を超えて理解と調和をもたらし、世界をよりよくするための障害を乗り越える努力をするきっかけとなることを望んでいる。

 

ASMP及び合同医療ミッション モンゴル国眼科医療奉仕団活動

◇実施場所:モンゴル国 首都ウランバートル
◇実施期間:2009年8月19日から25日
◇派遣者:椋野和子(天理高校第二部看護師) 難波妙 AMDA本部職員
◇事業チーム構成:医師6人、看護師2人、検眼師、現地調整員、運転手各1人と派遣者の計13人
◇現地協力機関:モンゴル国保健省、モンゴル眼科協会、モンゴル宗教省 ガンダン寺
◇実施協力団体:人類愛善会モンゴルセンター
◇事業内容:
2006年8月に菅波代表がモンゴルを訪問し、エンフバヤル前大統領に面会した際、モンゴルの古刹であるダンバダルジャー寺と日本人墓地跡を訪れ、この寺院が第二次世界大戦後日本人抑留者の病院として使用されていたことを知り、この地においてもこのASMPを実施することを決定。2007年2月前大統領来日の際には面会し、モンゴル国において医療プロジェクトを実施しAMDAがモンゴル国の医療現場に貢献することを約束。

2009年8月、ガンダン寺にて第二回第二次世界大戦犠牲者追悼と平和祈願のためのAMDA医療と魂のプログラム、慰霊祭を宗教法人大本、人類愛善会、現地宗教者の協力を得て実施。今後に向け首都ウランバートルにおいてモンゴル国元厚生省副大臣、保健省ENKHBAT氏を通して、モンゴル国眼科協会、モンゴル国立第一病院、第二病院関係者とともに現地ニーズの調査を実施。