岡山大学寺戸助教・AMDAミャンマー・サイクロン緊急支援活動について学術発表
2009年10月29日〜31日に岩手県盛岡市で開催された第37回日本救急医学会総会・学術集会において、岡山大学医療教育統合開発センター医学教育部門・寺戸通久助教(救急医)が、昨年AMDAが実施したミャンマー・サイクロン緊急医療支援活動への参加経験について学術発表しました。今回の発表について。どのようなお考えで発表されたのか、どのような反響があったのかについて、寺戸助教から次のようなコメントを頂きました。
「ミャンマーヘ出向く前の私同様、『救急医療と災害医療は似て非なるものであり、また国内災害時の緊急支援と国際災害支援とを同列に考えるべきではない』という事実を多くの救急医は実感できてないと思います。昨年のミャンマーヘの国際災害支援活動を通しての私の経験を、個人の思い出として終わらせるのではなく、国際災害支援の特殊性、必要性について広く救急医療関係者に理解してもらいたい思いで発表を行いました。また、2009年10月のスマトラ島沖地震緊急医療支援活動から、災害用専用カルテの作成にも着手し、運用を開始していることにも触れ、災害派遣のデータ蓄積による、より有効な被災地支援活動が行なえることへの期待にも言及し、一定の評価を受けて参りました。」