AMDAネパール子ども病院10周年記念式典および合同慰霊祭 開催(2009/2発行ジャーナル2月冬号掲載) – AMDA(アムダ)
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AMDAネパール子ども病院10周年記念式典および合同慰霊祭 開催(2009/2発行ジャーナル2月冬号掲載)

AMDAネパール子ども病院10周年記念式典および合同慰霊祭 開催


10周年を祝うイルミネーションでライトアップされた

 ネパール連邦民主共和国ブトワール市にある母と子の病院(AMDAネパール子ども病院)は、阪神大震災被災者の方々の思いと毎日新聞社のご協力を中心にしたご支援により、1995年に開院しました。このたび10周年を迎え、記念式典と合同慰霊祭を開催しました。
 当時、ネパールの人口2,000万人に対し、小児科医は約70人でした。小児病院は首都のカトマンズにあるだけで、不衛生な自宅出産のために妊娠中毒などの危険な状態を早期発見できないまま出産し、大量出血で死亡する場合も多くありました。乳幼児死亡率は日本の約25倍、妊産婦死亡率は約60倍でした。ネパール政府は90年代から、乳幼児死亡の減少を最優先課題に掲げ、予防接種などの対策を実施。2006年の乳幼児死亡率は90年に比べ半減しました。しかし、医師などの医療従事者の介助を受ける分娩は19%で、妊産婦死亡率は改善していません。一方、AMDAネパール子ども病院の10年間の外来患者は延べ40万人、入院患者も延べ4万人となり、昨年9月には2万人目の赤ちゃんが誕生しました。
現在、AMDAネパール子ども病院では、ベッド不足や医療環境改善を目指し、周産期病棟を増設中です。引き続き、ご支援をお願い申し上げます。

【AMDAネパール子ども病院】
Siddhartha Childrenls and Woman’s Hospital 恵まれないこどもと女性のための病院
シッダルタ:お釈迦様のご幼名遠くから伝来した仏教にちなみ、日本とネパールの架け橋にとの想いを込めて命名。
ブトワール市:首都カトマンズから西に約200キロインドの国境近く、交通の要所。近くにルンピニ(ブッダ生誕地)がある。
1998年11月2日 開院。外来部門がスタート。
1999年 入院・救急受け入れ、婦人科開始。
      篠原記念小児病棟、新病棟、外来棟他新設を経て、
2009年1月現在 ベッド数:109床 スタッフ:計142人(医師8人・看護師17人他)
2007年7月〜2008年7月  外来患者数:37,191 急患患者数:5,460
 分娩数:2、638(内、帝王切開961) 婦人科手術件数:1,417  小児科手術数:492
 入院:計6,511(小児科3,354 産婦人科2,645 1CU512)