9月はメキシコで2度に渡り大きな地震が起きたことは、まだ皆さん記憶に新しいかと思います。 通常、AMDAの緊急救援活動は、AMDAが今まで築いてきた支部やパートナー団体とのネットワークで、受け入れをお願いし協働することができますが、メキシコはそれがなく、どうなるかわからないゼロからのスタートでした。それでも、AMDAのモットーは「救える命があればどこまでも」ですので、とにかく被災地を目指します。「知っている団体がないから・・・」「予定が立たないから・・・」というのは、派遣見送りの理由にはなりません。
“そこに支援を必要としている人がいる、支援してくださる皆様の助けたい思いがある。”
どれ一つとっても、同じ災害、同じ支援活動はありませんので、その思いだけを背負って現地に入ります。 そうするといつも感じるのが、「意思は現実を動かす」ことができるのかもしれないという感覚です。 実際、「難しいかも・・・」と思う時でも、何処からか導かれ活動の糸口が見えてきたりします。 関わってくださる全ての人の純粋な思いが、現地の私を導いてくれているのを感じるのです。
メキシコ地震でも、天理教メキシコ出張所様とのご縁ができ、多大なご尽力を頂きました。 ひとつの偶然が、次のきっかけを呼び、それが他のチャンスを引き寄せ・・・という過程が目の前で次々と起こっていき、心の底から「自分が何かできているのではない。生かされているのだな」と思う時、幸せを感じるとともに感謝の気持ちでいっぱいになります。
被災地の方からもらう「ありがとう」の言葉は、皆さんへの感謝です。
ありがとうございます!!
AMDA看護師/調整員 山 希