2014年9月19日。東京にあるモンゴル大使館にてフレルバータル大使よりモンゴル北極星勲章をいただいた。外国人に対する最高の勲章とのこと。今年は日本-モンゴル文化交流協定40周年である。
私が最初にモンゴルを訪れたのは2006年だった。ペマギャルポ氏とエンフバヤル大統領に大統領官邸にある彼の書斎であるゲル(民族的テント)でお会いした。AMDAモンゴル支部の設立と今後の医療協力等に対するご指導をお願いした。
時期を同じくしてモンゴルを訪問していた小泉純一郎首相が市内のホテルに宿泊したので、私は大統領迎賓館に宿泊となった。中野利弘(公益財団)オイスカ理事長と天井が高く途方もなく大きい部屋で朝食を共にしたのが印象に残っている。
AMDAのモンゴルにおける活動を紹介したい。
ノモンハン事件従軍関係者白内障手術(2010年)、モンゴル検眼技術支援事業(2011年〜2014年)、モンゴル・ウランバートル市救急医療サービスセンター医師救命救急医療研修(2014年)、AMDA 医療と魂のプログラム(2010年〜2014年)、オルソン県バヤンウンドゥル郡の洪水被害に対する生活支援活動(2013年)、第1回「おかやま国際塾」(2011年)、日本モンゴル友好病院開院(2012年)等である。
AMDAモンゴル支部設立の目的を紹介したい。
大の親日国であるモンゴルへの医療協力を大前提としても、地政学的に非常に重要な国である。
1)ビザなし交流強化。兄弟国である北朝鮮への働きかけも期待
2)世界の覇権はロシアと中国に移りつつある。北極航路開発の可能性もあり、AMDAサハ共和国支部との交流を強化。
3)中国主導の上海協力機構が覇権の受け皿になる可能性。AMDAカザフスタン支部との交流も強化。
14年7月から開設したGPSP事務所inクアランプールは東南アジア‐中国文化圏、南西アジア‐インド文化圏そしてイスラム圏との交流強化が目的である。
加えて、将来のGPSP事務所inウランバートルはロシア語圏諸国との交流強化が目的となる。
モンゴル・ウランバートル市救急医療サービスセンター103から医師2名がAMDA多国籍医師団として昨年の台風30号レイテ島被災者救援活動に参加した。
同センターは岡山市消防局にて訓練を受けている。
この紙面を借りて岡山市にあらためて感謝を申し上げたい。
11月30日に開催予定であるAMDA設立30周年を祝う会には海外からの関係者も多数参加予定である。
AMDA設立40周年とGPSP設立10周年に向けて理念とネットワークの更なる強化をはかりたい。
皆様方のご理解とますますのご支援をお願いできれば幸いである。