現在、マレーシアは中国の旧正月(2月18日(大晦日)から3月5日(元宵節)まで)で大変賑わい、多くの笑顔で溢れています。日本と同じで、この期間は地方に帰省する人も多く、地方も混雑しているようです。
さて私は、その混雑の前に、AMDAマレーシア支部のアンソニー支部長に会いにペナン島に行ってきました。ペナン島は、マレー半島の西方でマラッカ海峡に位置し、観光客にも大人気の島です。ペナン島では、アンソニー支部長のご家族にお会いしご自宅にもご招待頂き、楽しいひと時を過ごすことができました。大変印象的だったのは、アンソニー支部長の10歳と12歳の2人の息子さんが、将来は日本で勉強したいと目を輝かして強く望んでいたことでした。なぜ日本なのかというと、父であるアンソニー支部長の話を聞いたからだそうです。
アンソニー支部長は、先日初めてAMDAの30周年祝いのため日本にお越しになりました。アンソニー支部長にとっての初めての日本は、感動が多かったようです。まずは、ゴミがほとんど落ちていなく、町の至る所がきれいなことに驚いていました。そして何よりアンソニー支部長が感動したのは、日本人の優しさでした。姫路で立ち寄ったお蕎麦屋さんでは、隣に座った男性が「ようこそ日本へお越しくださいました!」と言って姫路のお土産を渡し、岡山の吉備路では、そこで働いている女性が、日本に来た記念にと沢山の絵葉書をプレゼントしました。一緒にいた私も日本人の多くの「おもてなし」の心に触れることが出来、大変嬉しく感動しました。
アンソニー支部長は写真とともに息子さんたちに日本の話を沢山したそうです。未知の世界である日本の話を、彼らは目を輝かせて聞いたのだと思います。現在、彼らは日本への留学を目指して、一生懸命勉強しています。彼らや彼らのような青年たちが、一人でも多く日本で学ぶ日が来ることを楽しみにしています。
大政 朋子