和訳:徳島大学2年生 AMDAインターン 四宮 愛子
食糧支援を受け取る妊婦
インド東部ビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニック(APC)では、第1回目のロックダウンが解除された6月より、毎週火曜日に、クリニックに登録している妊産婦世帯と、元APCスタッフが運営する「お年寄りの家」を対象に計60袋の食糧支援を行っており、8月25日の支援で11回目になりました。
午後12時30分に食糧の配布を開始し、豆(1.5kg)、調理油(500ml)、塩(500g)、ジャガイモ(1kg)、ひよこ豆(500g)を各世帯の代表者に手渡ししました。さらに、政府支援を受けてない世帯には小麦粉(4kg)も配布しました。9月1日、9月8日も引き続き支援を行っています。
https://www.youtube.com/embed/uvKLT86aXIw
食糧支援物資配布の様子
今回は、妊産婦からAMDAの活動に対するコメントをいただきました。
1、バビータ・デビさん(22歳)
「私は、都市封鎖の中、帝王切開で出産しました。出産後、生まれたばかりの赤ちゃんに手足の震えが見られ、私たちはその治療のために近所の人からお金を借りました。その時は1日2回の食事もままならず、日々の食事に必要な豆も買えない状態でした。今は、AMDAの食糧支援のおかげで、家族と一緒に食事ができ、赤ん坊を母乳で育てることができます。途中、主食である米と小麦粉に困った際、APCスタッフのバビータさんに相談すると、私たちにも米と小麦粉を提供していただけるようになりました。
AMDAは私たちの日常生活の一部になっています。妊婦や妊娠を計画している女性にもAPCを紹介しています。誰もがAMDAの活動に肯定的です。APCの活動は寄付で成り立っていると聞いています。この活動にご支援、ご協力してくれた方々すべてに感謝申し上げます。多くのNGOが日常的に使う食材を提供してくれましが、それは都市封鎖開始後1~2回でした。一方、AMDAは必要なときに、長期的に食糧支援を続けてくれています。」
2、アニシャ・クマリさん(21歳)
「私は妊娠5か月です。夫と一緒に村に住んでいた間、妊産婦検診を受けていませんでした。ブッダガヤの実家に帰った時、母からAMDAを教えてもらいました。私が初めてAPCを訪れたとき、スタッフのバビータさんから、まず、APCに協力いただいているバルマ医師の診療所に行くよう言われました。診療所では健康診断、血液検査、尿検査を行い、薬をもらいました。AMDAの支援によりすべて無料で受けられ、さらに食材も無料で提供してくれます。
ここに住んでいる多くの人は人を助けるのではなく、助けを求めている人が多いのです。このような支援を受けることができて、信じられない気持ちです。私の母はブッダガヤでテントを張って野菜を売っていますが、都市封鎖後、顧客はほとんど戻ってきませんでした。私のように生活が苦しい人に支援の手を差し伸べてくれるAPCの患者であることを幸せに思います。AMDAの成功を心から祈っています。」