AMDA速報3 九州北部豪雨被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報3 九州北部豪雨被災者緊急支援活動

九州北部で起こった豪雨を受け、AMDAは8月29日に本部から2名(看護師、調整員)を佐賀県に派遣、ニーズ調査を開始した。同日に佐賀県入りしたAMDAチームは、南海トラフ災害など大規模災害時の連携協力協定を締結している佐賀市のさめじま病院長及び佐賀県医師会の方から被災地の状況について話を伺った。その後、佐賀県災害対策本部にて医療チームのミーティングに参加、被災状況や医療ニーズに関する情報を収集した。
 

30日、佐賀県武雄市内の様子

8月30日午前に武雄市・大町町を管轄する杵藤保健福祉事務所にて保健医療調整本部会議に参加、AMDAやそのほか支援団体は武雄市・大町町の保健師と同行し、各避難所の避難者の聞き取りなどを行うこととなり、AMDAの担当は大町町の避難所の一つである大町町公民館になった。












前日大雨でやむを得ず合流できなかった早瀬看護師と合流後、大町町の保健師と町内にある2カ所の避難所 (大町町総合福祉保健センター美郷、大町町公民館)を訪れ、ゴミの分別や清掃などの環境整備を実施。その活動中にAMDA看護師が下痢症状を訴える避難者を地元の病院への受診介助するケースが発生、その避難者は治療を受け、避難所に戻ることができた。そして、大町町の保健師と約30人の避難者に被災状況と健康状態について聞き取りを行い、ご自宅が床上浸水し片付けを始めたが自宅に戻るめどが立たない、土砂災害が不安でご自宅に戻れないなどといった話を伺った。また、避難所の床で寝ていることで体の痛みを訴える方がいたが、配布されていた安眠グッズの使い方をAMDA調整員が説明し実践してみたところ、「これで安心して寝ることができる。」と喜ばれた。

また同日、避難所の環境整備及び避難者の状況把握のための人員が不足しているという大町町の声を受け、AMDAは看護師1名、調整員2名の追加派遣を決定。看護師1名は本日31日朝に岡山駅を出発、大町町へ向かった。調整員2名も9月1日にチームに合流予定。

31日、AMDAチームは前日に引き続き大町町保健師と協力し環境整備、避難者からの聞き取りなどを予定している。尚、31日午前6時現在、大町町の避難者数は265人、そのうち大町公民館は157人である(佐賀県発表)。


【AMDA本部からの派遣者】 *敬称略、派遣順
山田 章博 (やまだ あきひろ)調整員 / 赤磐市職員(AMDA本部に出向中) / 45歳 / 岡山市在住
橋本 千明 (はしもと ちあき)看護師 / AMDA本部職員 / 39歳 / 岡山市在住
早瀬 麻子(はやせ まこ) 看護師 / AMDA兵庫 / 48歳 / 長崎市在住
長谷 貴子(はせ たかこ) 看護師 / 元赤磐市職員 / 58歳 / 岡山県赤磐市在住(31日合流)
中野 祐也(なかの ゆうや)調整員(鍼灸師)/ 九州保健福祉大学 / 34歳 / 宮崎県延岡市在住(1日合流)
中野 侑子(なかの ゆきこ)調整員(鍼灸師)/ ゆう鍼灸院 / 30歳 / 宮崎県延岡市在住(1日合流)


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