広報担当参与 今井康人
岡山ハーモニーライオンズクラブ(岡山市北区駅前町)様より岡山県内の「こども食堂に青森県の弘前産リンゴを贈られることになり、贈呈式が2019年1月9日、岡山市北区駅前町の県司法書士会館で開かれました。
同ライオンズクラブが弘前市の「ふるさと納税」を活用し、返礼品の糖度14度以上の高級リンゴ20箱(1箱10個入り)を、産官学民でつくる「AMDAこども食堂プラットフォーム」を通じ、こども食堂に配布するものです。
AMDAは同ライオンズクラブが「子どもたちにおいしいお年玉を」という温かく、優しい配慮に感銘し、今回の取り組みをプラットフォームの最高ランクに位置付けている「GOLDプログラム」としました。
贈呈式には、ライオンズクラブやこども食堂、AMDAなどから約30人が出席。
第1部では、日本ライオンズクラブの大谷博常務理事が「こども食堂への支援を通して、広く地域に貢献したい」とあいさつ。
岡山ハーモニーライオンズクラブの有本みどり会長がAMDAの難波比加理理事に目録を贈呈しました。
続いて難波理事が「子どもは明日に希望を持って生きていってほしい。AMDAも応援を続けていきたい」と謝辞を述べ、感謝状を有本会長に手渡しました。
「こども食堂」の代表3人がお礼の言葉を述べました。
第2部では、AMDAこども食堂支援プラットフォーム顧問で、岡山県立大学の沖陽子副学長が「リンゴを丸かじりする子どもの姿に想いをはせながら、温かい真心とご支援で強い絆が継続することを願っています」をあいさつ。
同プラットフォーム事務局長で川崎医療福祉大学の直島克樹講師が「こども食堂の現状とこれから」と題して講演。「こども食堂を地域インフラとして整備し、”~のために”から”~とともに”のパートナーシップを大切にしたい」と強調しました。
AMDAこども食堂支援プラットフォームの推進母体となる世話人会の代表、副代表から「あいさつ文」を寄せて頂きましたので、その要旨を紹介します。
◇世話人会代表・赤磐市長 友實武則氏
すべての子どもたちが夢と希望を持って健やかに成長し,自身の可能性を伸ばしながら生きる力を培うことができるよう、支援を進めてまいりたいと存じます。
◇世話人会副代表・備前市長 田原隆雄氏
今後、各小学校単位で1カ所のこども食堂の開設を目指したいと考えています。未来を担う子供たちの育成のため、今後とも温かい支援をよろしくお願いいたします。
◇世話人会副代表・和気町長 草加信義氏
こども食堂の支援はAMDAの人道支援3原則に基づくものであり、行政としても県内全域に心のつながりが広がり、多くのこども食堂が設置されることを望んでいます。
■式典であいさつされた「こども食堂」運営ボランティアのお礼の言葉は以下の通りです。
◇こども食堂を始めたのは「学校の給食が命」という子供の実態を知ったのがきっかけ。子どものやんちゃぶりに大声を出して叱る日々ですが、次第に情が移って今では自分の子どもみたいに感じています。
◇いろんな子どもに出会います。母親が精神的な病気で不登校を続ける子ども、父親がアルコール依存症の女の子…。私も辛い日々ですが、「こどもの家にいると、心が溶けそうになる」という子どもの言葉に救われました。
◇地域のみんなが集える場所を目指していますが、組織の運営は食材を頂いて何とかやりくりしている状態。フルーツは高級品。今回のリンゴの贈呈は子どもが大変喜ぶと思うと、私まで嬉しくなりました。
■岡山ハーモニーライオンズクラブ会員から届いた激励メッセージです。(敬称略)
◇ボランティアの皆様、ご苦労様です。皆様がいらっしゃるからこそ子どもたちは、おいしいご飯が食べられるのです。これからもよろしくお願いします。(有本みどり)
◇こども食堂支援のボランティアの皆様に感謝です。頑張って下さい。(内田正子)
◇しっかり食べて元気な体で寒い冬をのりきろう!!(尾﨑玲子)
◇ボランティアの皆様、おつかれ様です。頑張って下さい。(後神香織)
◇大切な未来を担う子どもたちの体づくりをよろしくお願いいたします。(古賀栄)
◇「子どもは風の子」です。しっかりご飯を食べて、寒さなんか吹き飛ばして元気に遊んでくださいね。(岡田幸恵)
以上