AMDA速報37 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動 – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報37 西日本豪雨災害被災者緊急支援活動

AMDAは8月12日に真備公民館岡田分館(倉敷市真備町)の救護所での活動は終了したが、13日も引き続きサンワーク総社(総社市)、岡田小学校(倉敷市真備町)、真備公民館薗分館(倉敷市真備町)の3か所の避難所で多くのボランティアの方にご協力いただきながら支援活動を行った。

12日はAMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム*協力自治体の一つである黒潮町より保健師1人を継続して派遣していただいており、更に協力協定を結んでいる岡山県立大学より3人がボランティアとして活動に参加してくださった。



*当プラットフォームは、岡山県、香川県、高知県、徳島県の協力自治体、協力医療機関と企業などにご参加いただいて、南海トラフ災害が発災した際、協力して被災地支援を行っていく体制のこと。



 


8月12日の活動レポート

真備公民館岡田分館(倉敷市真備町)救護所での医療支援:派遣者の声








AMDAは看護師1人、医療調整員1人を真備公民館岡田分館の救護所に派遣し、総社市保健師や倉敷市社会福祉協議会医療ボランティアと医療支援を実施。35度を超える屋外で、自宅の片付けなどをされる被災者やボランティアの方の熱中症対策などを行った。



昼すぎ、巡回していた倉敷市看護師ボランティアより熱中症の症状を訴える人の情報を受け、総社市保健師とAMDA派遣者はこの方に接触。意識ははっきりしているが、嘔気が強く、水も飲めない状態だったため、総社市保健師が総社市内の当番医を紹介、AMDA派遣者が病院まで付き添った。結果、その方は点滴を受け、症状も軽くなったとのこと。この日参加した看護師は、「地元が災害に遭い、何かしたいということは災害当初から感じていた。今回要救護者が1名出たが、総社市の保健師さんの役割、倉敷市社協の役割、AMDA役割分担が明確だったことが印象的で、「流れができている」ことが良かった。」と活動を振り返った。



また、以前この活動に参加した後に経過を見ていたが、まだ支援が必要だろうと感じ、今回再参加した医療調整員は、「自分のことだけを考えるのではなく、他の医療職を含めたメンバーの活動状況を考え動くということの大切さ」を感じながら、当日も活動した。結果、ともに行動した看護師は「医療職はつい、休まずに支援を続けてしまうことが多い中で、まず支援者自身がお互いを気遣い、活動をできたことがやりがいにも繋がった。」と、一緒に活動する人たちを気遣いながら支援活動できたことを喜んだ。



この日の活動は午後2時前に終了。公民館に戻る総社市ボランティアに、凍らせたおしぼりを渡しているが、評判がかなりよく、お渡しすると大歓声があがり「嬉しい」という声が聞かれた。

 

勤労者総合福祉センター・サンワーク総社:保健師による健康支援と災害鍼灸チームの活動








サンワーク総社(避難者数:18世帯36人)にAMDAは保健師1人と調整員1人、加えて午前中は看護師1人を派遣した。11日に引き続き、12日も避難所にいる避難者たちは一緒に昼食をとった。特別変わった雰囲気はなかったが、会話を楽しみながら食事をとる姿が見られた。更に、午後3時には再度集まり、缶コーヒーでコーヒータイムを楽しんだ。日中、おしゃべりやテレビ鑑賞、将棋などをして、昼間避難所にいる人も規則正しく過ごせるように努めている。また、長期化してきた避難生活の中で健康を維持するため、保健師による体操やバイタルチェックなども実施した。



12日午前中には鍼灸師2人を派遣し、初診2人を含む6人が鍼治療を利用した。「気持ちよかった」という声が翌日以降の予約につながっている。

 

倉敷市立岡田小学校避難所:AMDA災害鍼灸チームからのレポート








お盆のせいか人が少なく感じる岡田小学校に、12日もAMDAは鍼灸師2人を派遣、8人がリピーターとして施術を受けた。夜なかなか眠れないが治療中はリラックスして熟睡できたという人、施術後は少し楽になるという人など、鍼治療が避難者に癒しを提供できていることを実感した。



また、マッサージ師によるマッサージを利用した人は6人、足浴利用者は6人。マッサージに来たある人は小学生の子どもとケアルームを訪問。ご自身はマッサージ後すごく楽になったととても喜ばれていた。施術中、子どももオセロやテレビを見て過ごした。親が施術中リラックスしている間、子どもも楽しめる「ケアルーム」となっている。

 

看護師による見守り対応:真備公民館薗分館(倉敷市真備町)



12日も引き続きAMDAは看護師1名を夜間帯に、岡山県立大学からのAMDAボランティアを1名日勤帯に、真備公民館薗分館に派遣し、近隣の施設から避難されている高齢者の見守りを中心に、施設職員と協力し活動した。避難されている高齢者も新しい環境での生活に慣れてきたようで、「布団や洗濯物を取り込むよ。」という職員の掛け声とともに、布団を取り込んで運ぶ人、洗濯物をたたむ人、たたんだものを定位置に分ける人、と話し合いをしなくても役割分担ができており、避難者同士で協力して作業していたのが印象的だった。昼間は、AMDAボランティアが避難者の方と一緒に、体操に参加したり、お話を聞いたりして1日の活動が終了した。



 

派遣者一覧

■協力機関等からの派遣者(8月12日 総社市) *職種別五十音順、敬称略

・横井 知子(よこい ともこ)保健師/AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム協力自治体・黒潮町職員/38歳

・小野 亮(おの あきら)調整員/ AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/49歳

・野口 律奈(のぐち りつな)調整員/帝京平成大学/53歳

 

■協力機関等からの派遣者(8月12日 倉敷市真備町) *職種別五十音順、敬称略



【真備公民館岡田分館】

・監物 かおり(けんもつ かおり)看護師/ AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/41歳

・原田 弥生子(はらだ みおこ)医療調整員/AMDA兵庫/51歳



【岡田小学校】

・菅原 久美子(すがはら くみこ)看護師・調整員/

AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/38歳(但し、午前中は総社)

・阿久津 圭祐(あくつ けいすけ)鍼灸師/ AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/25歳(但し、午前中は総社)

・村上 高康(むらかみ たかやす)鍼灸師/ 常葉大学/40歳(但し、午前中は総社)

・山崎 克枝(やまさき かつえ)あんまマッサージ指圧師/48歳

他、調整員1名



【真備公民館薗分館】

・山河 城春(やまかわ しろはる)看護師/AMDA緊急救援ネットワーク登録メンバー/43歳

 

■本部からの派遣者(8月12日) *派遣順

・難波 妙(なんば たえ)調整員/AMDA本部職員/総社市在住/55歳

・橋本 千明(はしもと ちあき)看護師/AMDA本部職員/岡山市在住/38歳

・神倉 裕太郎(かみくら ゆうたろう)調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/26歳

・岩尾 智子(いわお ともこ)看護師(米国資格)・調整員/AMDA本部職員/岡山市在住/34歳

・クリス バーフット 調整員/ AMDA本部職員/岡山市在住/26歳



 

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