2015年からアムダは特定非営利活動法人ルワンダの教育を考える会(以下TER)とともに、ルワンダの子どもたちの健康増進と死亡率の低下を目的として、学校保健事業の普及活動を行っています。その事業の一環として、ルワンダから医師1名が来日し、岡山大学頼藤貴志教授(AMDA理事)のサポートのもと、7月18日から25日まで岡山市内の医療機関、保健所等で研修が行われました。
今回来日されたサフィナ医師はルワンダで病院勤務をしながら、同僚の医師たちと学校健診を行うなかで、多くの健康問題を発見するとともに、健診を効率的に維持・継続していくための知識不足を認識されたそうです。そのため、学校健診と保健システムの歴史的背景や基本的な考え方を理解し、それをルワンダの保健制度の中にどのように取り入れていくかを考察するために、今回の訪日を計画されました。
以下は先日届きましたサフィナ医師のレポートからの抜粋になります。
〈国立病院機構 岡山医療センター 手術室・NICU〉
ルワンダの医師たちは岡山医療センターの設備を少し見ただけでも言葉を失うだろう。それは、ルワンダで1番の設備を持つ病院にランク付けされる。
〈青山こども岡山北クリニック、青山こどもクリニック、ももたろうクリニック〉
青山先生とそのチームは、私の将来にインスピレーションを与えてくれた。
ももたろうクリニックで働く人々の情熱と、子どもたちの健康に対する献身は、すべての地域社会が必要とするものだ。
〈岡山大学医歯薬学科総合研究科、免疫・衛生学分野 頼藤貴志教授の教室〉
疫学を学ぶ大学院生の日々の活動の様子を知り、ルワンダとその保健システムについて話すとても良い機会を持つことができた。
また私の今後のプロジェクトについてのプレゼンテーションを行うことができた記念すべき日だった。
〈岡山市南区南保健センター〉
保健センターの全体的なコンセプトは、ルワンダの保健システムに新しい側面をもたらしてくれる。ここでは、乳幼児の健診以外に、あらゆる人が出会い、健康について知る場所を提供している。これは素晴らしいことだ。
岡山での経験はとても素晴らしいものだった。それはルワンダの地域社会において、健診を続けていくために、学ぶにふさわしいものであった。
AMDAは今後もTERと協力しながら、ルワンダの学校保健事業の支援を行っていきます。