インド担当:岩尾 智子
現地協力団体エコラス・デ・ラ・テラ福祉団体がビハール州ブッダガヤで運営する、サラスワティ・シシュ・ニケタン学校で5月1日、AMDAは新学期を迎えた園児、児童、生徒、計418人に最大6教科(ヒンディー語、英語、数学、科学、社会、サンスクリット語)の教科書を提供しました。
インドの新年度は4月から始まります。この時期は大変暑く5月の平均最高気温は40度、ビハール州では暑さ対策のため、日中の外出禁止令が出されることも多いので、同州の多くの学校は早朝6:00に始まり11:00には終わります。通常、夏休みは5月の下旬から約2、3週間ですが、気温によっては夏休み期間が延長されます。今回の教科書配布も、このような事情から午前7:00に始まりました。
以前は教科書代を同福祉団体が50%、児童生徒が50%負担していましたが、新型コロナウイルス感染拡大以降、多くの家庭で支払いが困難な状況に陥りました。そこでAMDAは2021年より同校の児童生徒に対する教科書支援を行っています。
教科書を受け取った児童の1人、アマンさんは今年の4月に入学しました。「クラスメートと話していると何度もAMDAのことを聞きました。友達に昨年もらった本やバッグを見せてもらいました。今日は僕ももらいました。とても嬉しいです」と話しました。
エコラス・デ・ラ・テラ福祉団体ラジェッシュ事務局長は「生徒の全員がAMDAから教科書、文房具、カバンをもらいました。とても感謝しています。今後も一緒に活動したく思います。」と話しました。