インド担当 岩尾 智子
2009年にブッダガヤで開所したAMDAピースクリニック(APC)は、2014年より母子保健活動を行っています。雨季に入った7月には、APCの建物の雨漏り、門の故障、下水管の詰まりなど、トラブルに相次いで見舞われました。AMDAのコンセプトの1つである「現地主導(ローカルイニシアティブ)」の下、現地スタッフが地元のやり方で、素早く臨機応変に対応したため、母子保健活動を継続することができました。
7月は妊婦健診を2回行い、のべ60人(新患9人)が訪れました。また、毎週水曜日に行うマタニティークラス(健康教育・栄養プログラム)を5回行い、のべ115人が参加。今月は参加した妊婦さんたちの相談が議題の中心となりました。クラスの最後には、AMDAからマンゴー、グアバなどのフルーツを提供しました。マタニティークラスに参加したサリナさんは、「今日は、友達と一緒に参加しました。妊娠中、ブッダガヤ・ピパルパティ村の実家に里帰りしています。実家の近所にあるAPCのことは以前から知っていました。村の多くの妊婦さんたちがこちらでサプリや薬などを貰っていることも聞いていました。そこで、自分の妊娠が分かった際、こちらでお世話になることにしました。時々、『AMDAあおぞら食堂(食事支援)』にも来ています。ありがとうございます。」と話しました。