大分県、福岡県を襲った記録的な豪雨により、各地で被害が出ている。7日15時現在も、北九州市、朝倉市を含めて7万人以上に避難指示(緊急)が出ている。福岡県の発表によると、人的被害は26件、家屋被害は住家の216件、道路被害は92件である。AMDA・総社市・野口健 合同チームは、最も被害の大きかった福岡県朝倉市で活動を開始した。
両県内複数地域に避難所が開設されており7日、AMDA調整員2名はまず朝倉市役所の災害対策本部を訪れた。避難所をまわり聞き取り調査を開始、最初に甘木地域センター避難所を訪問した。昨夜約50名だった避難者数は、約20名と減少している。
その後、AMDAチームと総社チームは二手に分かれニーズ調査を行った。中でも福岡県内杷木(はき)地区は、3カ所の避難所が開設されており今回の被災地の中でも最も甚大な被害が出ている。至るところで通行止めの表示がされており、地域の水道は全滅している。電気は通っている。
現時点で最大の避難所である杷木中学校は、職員の方に伺ったところ最大180名の方が避難されていたとのことであった。今後の課題はプライバシー対策、暑さ対策で相反する課題への対応が必要とのことであった。
志波(しわ)小学校避難所は87名避難されていた。高齢者が多く、近くの診療所は無事であった。ほとんどの方は被災前からその診療所にかかられているとのことだった。
19時に野口健氏が総社・AMDA合同チームに合流し、現在協議が続いている。
明日8日、総社市より第2陣が出発予定である。
AMDAが復興支援を継続してきた熊本県益城町でも、今回の豪雨災害による影響があり、一時的に避難所が開設された。6日の朝は広安小学校に数名、避難されていたが、雨が小康状態になった時点で避難者の方は自宅に戻られ、その後は避難されてきた方はいなかった。
影響として、益城町内の総合体育館近くの川の水位が上がっていた跡があった。
益城町内で鍼灸による支援を続けているAMDAの熊本地元鍼灸師チームが、益城町内の広安小学校、中央小学校、津森公民館の避難所を視察に回ったところ、いずれの避難所も落ち着いており、通常通りの授業が行われていた。従来、九州での梅雨後半の雨は被害が出ることも多い為、引き続き天気と現地の情報を注視していく。