現地時間4月10日のチームの活動地は被災したピウラ県の県庁所在地にあたるピウラ市内となった。
市内の公園に診療用テントが用意され、複数の医療者が午前午後診療にあたるものであった。AMDAとSES(Socios En Salud)の合同チームは午前中だけで95人を診療した。
活動場所 ピウラ県ピウラ郡ピウラ市内の公園内診療テント
診療時間 9:10 診察開始 12:45終了
渡久地医師とSES(Socios En Salud)医師2人の計3名の医師により95人の患者を診療。他にも地元の3人の医師がおり6人体制での診察となった。
症状としては、筋肉痛や関節痛、・頭痛などの訴えが多くみられた。県庁所在地にあたる市内とあって、人が多く混みあっている状況であった。
これからの保健衛生面の課題は、蚊の媒体による伝染性疾患のジカ熱やデング熱の大流行を防ぐことである。水たまりや町中のごみを放置しないようにすることや、何より蚊に刺されないように気を付けることを、人々に呼びかけるポスターやパンフレットの配布が保健省等により始まっている。
同日夜、渡久地医師と松永調整員は、ピウラから首都リマに移動した。
翌11日AMDAペルーのイナフク氏と共に3人でリマの日本大使館を訪問し、株丹大使に活動を報告した。株丹大使からは「物資などについては日本政府側からも支援しているが、人については出来ていないので、こうして日本から来ていただいてありがたい。」とお言葉をいただいた。
渡久地医師と松永調整員は本日12日昼にリマを発ち帰国の途についている。
心配される感染症の発生について、引き続き地元のAMDAペルーが中心となりAMDA本部も注視を続けるものである。
今回の緊急支援合同チームの構成団体
AMDA、AMDAペルー、SES(Socios En Salud)
今回の活動地域 (時系列)
リマ郡カラバイヨ地区、カハマルキア、カンタ郡サンタロサ デ キベス地区ワラビ、ピウラ郡クラモリ地区、モロポン郡バタネス、ピラウ市内
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