今回の熊本地震被災地での支援活動を踏まえ、災害時における周産期等の女性に対する支援を徳島県全体の関係者で学び、
避難行動要支援者対策の充実を図ることを目的に、「周産期等の女性にやさしい災害対策研修会」が7月30日、徳島県美馬郡のつるぎ町半田病院で行われました。
当日は、「災害時に母児を守るため、私たちができること」と題して、国立保健医療科学院生涯健康研究部、
主任研究官の吉田穂波先生が講演され、引き続き、つるぎ町立半田病院内科医長、DMAT隊員、河野誠也先生、小林看護師、美馬市長寿・障がい福祉課、主幹佐藤里美保健師が、南阿蘇での医療支援活動について、また美馬市保健所保健健康増進担当係長三ツ川恵美子保健師は、熊本市と益城町での支援活動について、それぞれから報告がありました。AMDAからも熊本地震医療救援活動について報告する機会をいただきました。
吉田穂波先生の主導で行われたHUG(避難所運営ゲーム)では、参加者が一丸となって、被災者を避難所に個別の健康状態によって振り分けることを体験し、時間に迫られた緊迫感を経験することができました。まさに広安小学校での体験が脳裏によみがえってきました。
徳島県の保健師の方々とは、益城町立広安小学校で避難されている方々の健康管理のために共に尽力し、ことに、5月4日、医療支援終了後は、健康管理全般を引き継いでくださいました。
支援活動を共に行った方々と再会することができ、直接お礼を申し上げる機会となったと同時に、今回の経験を今後の南海トラフ災害対応にむけて更なる協力体制強化につなげていく必要性を示唆する貴重な研修会でした。
今回の機会をご紹介くださいました南海トラフ災害対応プラットフォーム運営委員会委員長林秀樹先生に心より感謝致します。
AMDA理事・GPSP支援局長 難波 妙