9月21日にAMDA-VSCO合同シンポジウム女性の人権と相互扶助を開催しました。約70人の方がご参加くださり、実りの多い会となりました。
開会の挨拶として、今年で10周年を迎えたVSCOの理事長・高原氏から挨拶がありました。
今回の会では、一見すると関連のないように見えるNGO,自治体が集まったシンポジウムではあるが、実は根底では通じるものがあり、このシンポジウムを通してどのように展開していくのか期待を込めた開会の挨拶となりました。
続いて、来賓の挨拶として逢沢一郎衆議院議員からご挨拶をいただき、国会議員という立場で外交問題や、国際貢献などについて取り組んでいるが、実は犯罪被害者に対する支援やそれを支援する団体への支援などに関する法案を議論していることなどご紹介いただき、地元・岡山でこのような先進的なシンポジウムが開催されることに関して喜びの言葉をいただきました。
ーVSCO理事長高原氏より開会の挨拶 | 逢沢一郎議員による来賓挨拶 |
国連人口基金東京事務所所長の佐崎淳子氏からの基調講演では世界におけるジェンダーに基づく暴力についてのお話を頂き人口の問題と女性の人権、教育は密接な関係があることを世界の様々な事例を通して紹介頂きました。
さらに自治体からの報告として、総社市長の片岡聡一氏に御登壇いただき、総社市犯罪被害者等支援条例、総社市犯罪被害者等支援金の支給に関する条例を制定されたいきさつや、想いをお話しいただきました。
佐崎氏による基調講演 | 片岡市長による自治体報告 |
同じく自治体からの報告として岡山市安全・安心ネットワーク推進室の担当局長 箕浦勝宏氏から岡山市が政令指定都市として初めて制定した岡山市犯罪被害者等基本条例の制定と現状についてお話しいただきました。
また、公益社団法人 被害者サポートセンターおかやま(VSCO)からは業務執行理事の森陽子氏から活動の報告や、身近な性被害の現状などをお話しいただきました。
箕浦氏による自治体報告 | 森氏による活動報告 |
さらにAMDAからはグループ代表の菅波からAMDAの活動について,さらにAMDAが実施ている海外での事例の紹介などを行いました。
AMDA菅波による活動報告 | ディスカッション |
最後のディスカッションでは、様々な立場の方からコメントを頂き被害者の実態や、問題点などについて意見が交わされ被害者の支援体制の重要性や岡山県内の基礎自治体が取り組んでいるシステムが高く評価されました。
検事の経験を生かし、衆議院議員として、現在「被害者支援PT」に取り組んでおられる山下たかし衆議院議員からは、この岡山モデルを日本に、世界に発信すべきと力強いコメントをいただきました。
また、岡山産婦人科医協会山崎会長からは、実際に被害者に一番に対面する医師の立場として県警とVSCOと産婦人科医院での三者の連携・協力が稼働していることをご紹介いただきました。
続いて、岡山県くらし安心安全課の折居課長からは、この素晴らしい岡山モデルをより拡充していくために、基礎自治体が窓口となり、県としては啓発・啓蒙活動に積極的に取り組んでいることをご紹介いただきました。
最後に岡山弁護士協会の吉沢氏から、弁護士の立場からも、より積極的に参画して、みんなで一緒になって被害者の方を一歩前に進むサポートをしていきたいとコメントいただきました。
山下たかし衆議院議員によるコメント | 岡山県産婦人科医協会 山崎会長によるコメント |
岡山県くらし安心安全課 折居課長によるコメント | 岡山県弁護士協会 吉沢氏によるコメント |
そして、この素晴らしい「おかやまモデル」を日本全国に、世界に広めていきましょう!との掛け声と拍手につつまれて閉会となりました。
今後も継続的に、本シンポジウムを開催していくとともに弱者に対する支援体制として「おかやまモデル」を広めていきたいと思っています。