25日夕刻に地震被災地エルジシュに入ったAMDAチームは、患者が運ばれている通称サハラ病院に同日入った。この病院は、エルジシュ体育館を緊急的に病院として仕立てたもので、通称でサハラ病院と呼ばれている。渕崎医師と大類医師は、26日、27日もサハラ病院で活動している。渕崎医師の神経内科、大類医師の胸部外科のそれぞれ専門性が求められることとなり、中心メンバーとして専門性を発揮し治療にあたっている。
◆大類医師からの報告
エルジシュのサハラ病院は広い建物を診療所にしており、エルジシュのすべての患者はここに搬送され、症状により、ワンの病院に搬送されることになっている。
27日からはサハラ病院の中枢として診療することとなった。胸部外傷も多く、胸部外科医は大類医師を含め病院全体で3人しかいないため、シフトを組んで診療してほしいとの依頼をうけ、そのように診療にあたっている。重症患者の入るベッドが二つあり、そのうちのひとつを胸部外科用にして、本日27日の夕方まで大類医師が担当となった。大類医師のもとで、地元の医師らがチームとして手術・治療にあたっている。
26日は地元のドクターと一緒に大体15~20例の重傷患者を診療した。重傷患者の数は徐々に減ってきているものの、縫合の必要な外傷患者はまだ多い状況。
27日(昼)現在の天候は、雨から雪にかわり相当寒い状況。道も悪く宿泊先のホテルに帰るのは相当時間がかかると予想される。テントの奪い合いなども起こっている。これからは感染症と慢性疾患がふえると予想される。
6歳の女児の左耳後ろに地震により落下物で裂創あり、 処置中の大類医師 | 意識消失した女性を診察する渕崎医師と大類医師 |
頭蓋骨が見える程の頭部皮膚裂創を トルコ人外科医と縫合する大類医師 | 家を失った、もしくは危険なため帰れない人びと 約1600人がテントの配給に列を作る |
左から渕崎医師、アフメット調整員、右端/大類医師。 共に働くトルコ緊急 援助隊隊員と、サハラ病院で |
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