東日本大震災・緊急支援活動 8 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

東日本大震災・緊急支援活動 8

AMDAの被害日本大災害における緊急医療支援活動は10日目に入った。電気の供給や携帯電話の回線など、徐々に改善が見られ、内陸部では道路状況やガソリンの供給、盛岡駅までの新幹線の再開など少しずつ復興の兆しがうかがえる。

 避難所生活は厳しいものであるが、被災者の方たちがそれぞれ協力し合い、辛抱強く、お互い励ましあっておられる姿が多く見られる。

【被災地からの活動報告 岩手県】

 釜石市と大槌町で活動を行っているAMDA医療チームは、医師、看護師でチームを構成し、ローテーションで診療活動を行っている。

大規模な避難所には医師と看護師が常駐し、診療活動をしている。小規模な避難所では、電気自動車などを使っての巡回診療を行っている。釜石市の避難所の方には電気が徐々に復旧してきているが、大槌町の方には電気が通ってないため、避難者の数も多い。

 AMDAの要請により、総社市から届けられた1500人分の豚汁の炊き出しが実現。釜石中学校、大槌町の避難所で、湯気に囲まれながらたくさんの笑顔に出会うことができた。

 岡山から19日に出発した支援物資便も21日の朝に花巻に到着し、仕分けをして徐々に各避難所へ届けられている。

 さらに、避難所に暮らす被災者の方への職を提供する意味を含めて、現地でのスタッフの雇用も始めた。これにより、さらにきめ細かく、活動が行うことができると見込まれる。

【被災地からの活動報告 宮城県】

 南三陸町の「平成の森」で、診療活動を行っている医療チームによると、21~22日の3日間で113人の診療を行った。

60歳以上の患者が多く、高血圧、腰痛、口唇ヘルペス、花粉症などの症状が多い。てんかん、統合失調症の患者さんも数名。22日までは「平成の森」での活動を行い、23日からは、志津川小学校、志津川中学校などの避難所で、すでに活動をしている地元の開業医をサポートしながら避難所での診療を行う。

さらに、23日には東京ヘリポートより第十一次の派遣者5名が医薬品とともにヘリコプターで南三陸町へ入り、すでに活動を行っているAMDA医療チームと合流し、被災地の支援を行っていく。

【 3月23日出発 第十一次派遣者  計5名】

9:00JR新木場駅 集合 10:00 江東区新木場 東京ヘリポートで離陸

宮城県南三陸町へ計5名

■山田徳久(やまだ のりひさ)

:医師、愛知県在住 <活動場所:宮城県南三陸町>

■天田 大輔(あまた だいすけ)

:内科医師、埼玉県在住 <活動場所:宮城県南三陸町>

■伊藤 雄二(いとう ゆうじ)

:医師、東京都在住 <活動場所:宮城県南三陸町>

■鹿島 彩女(かしま あやめ)

:看護師、保健師、東京都在住 <活動場所:宮城県南三陸町>

■村上 拓 (むらかみ たく)

:医学生、調整員補佐 岡山県在住 <活動場所:宮城県南三陸町>

3月23日までの派遣者予定数(3月22日現在)  

医師21人 看護師9人 助産師2人 准看護師1人 薬剤師2人 調整員(補佐含む)21人 

計56人

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