ハイチ地震 義肢支援プロジェクト始動 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ハイチ地震 義肢支援プロジェクト始動

1月12日の地震発生から5ヶ月が過ぎたが、AMDA派遣者の報告によると、首都中心部には復興の兆しが見られるものの、倒壊した建物の多くは、そのまま据え置かれている模様である。

5月5日から5月12日の日程で、AMDAボリビア支部から2名の医師(整形外科医、麻酔科医)が、森田調整員と八尾義肢装具士とともにハイチ入りした。北部ゴナイブのデ・セコー公立病院で14症例の手術を行い(3つの重症例を含む)、26名のリハビリ患者の訓練と46名の患者の診察を行った。八尾義肢装具士はこの病院で、左足は大腿部から切断され、右足は足首の下から切断という重度の被災者と出会い義足製作支援を行った。彼は32歳で子供3人を持つ一家の大黒柱であり、義肢支援プロジェクトはこの一家の大黒柱を支援することから出発した。

5月17日から6月3日の日程で、アムダ本部からヴィーラヴァーグ調整員が事業地入りした。同調整員はハイチ首都ポルトープランスにある複数の病院を視察したほか、関係機関やNGO等を訪問し、AMDAの義肢支援事業の開始に向け調整業務を行った。

その結果、ポルトープランスのゲスキオ病院の敷地内に建設中の、リハビリテーションセンターの一角に、AMDA義肢製作工房を設置することが決定した。現在の工事工程は、敷地整備の段階にあり、7月末に完成の予定である。この工房の責任者には、予定通り八尾直毅義肢装具士が就く。そして、同病院の整形外科と適宜連携し、患者の義肢支援を進めていく。
八尾義肢装具士は、6月12日から25日まで隣国ドミニカ共和国にて、石膏やプラスチック工具類などの義肢製作に必要な物品調達をおこなっている。23日には国境の町エリアスピーニャを視察し、ハイチ地震で被災し左足切断となった女性への義肢製作協力に型取りを行った。26日にはハイチに戻り、本格稼働にむけ準備を整える。

現時点のAMDA派遣者:八尾直毅 義肢装具士  森田佳奈子 調整員

これまでのAMDA多国籍医師団参加のべ人数:医師17人・看護師8人・調整員9人・義肢装具士1人 計35人
 

6月25日現在

各国AMDA医師17看護師8調整員9義肢装具士1
日本(岡山本部)4 81
カナダ 5  
コロンビア32  
ペルー  1 
ネパール 2   
ボリビア 5   
インド 3 1  


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