ハイチ地震 被災者に対する緊急医療支援活動3 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ハイチ地震 被災者に対する緊急医療支援活動3

AMDA緊急医療チームは、18日ハイチ・サンマルク(ポルトープランス北方約60キロ)に到着した。また、被害状況の甚大さと状況の混乱を鑑み、AMDA本部では日本からの第2次チームを20日に派遣するとともに、今後のAMDA多国籍医師団の派遣にむけ準備を開始している。


19日で地震発生から一週間を迎える被災地では、各国のレスキューチームの救援活動が、引き続き継続されている。ハイチ政府は、瓦礫の撤去と共に、キャッシュ・フォー・ワーク(※)を通じた復旧活動を早期に始めることに注力している。現地では、徐々に瓦礫を撤去するトラックが頻繁に見られるようになっているとのことである。WHO/PAHO(汎米保健機構/ WHOアメリカ事務局)によると、今回の地震によりポルトープランス市内の少なくとも8つの病院・保健施設が倒壊するなど大きな被害を受けている。現在、数か所の病院・保健施設と共に、各国が野戦病院等を設置し、患者を受け入れている。一方、懸念されている感染症については、現時点ではハイチ国内及びハイチ・ドミニカ国境沿いにおいても報告されていない。

※キャッシュ・フォー・ワーク:現地の人々に地域復興へ向けた事業を提供し、現金報酬を提供する支援のこと

15日に成田を出発したAMDA緊急医療チームは、16日ドミニカ共和国サントドミンゴに到着した。ドミニカ国内での情報収集後、当面の活動地をハイチ・サンマルク(ポルトープランス北方約60キロ)に決定し、18日渡久地医師、ドッチ看護師、ヴィーラバグ調整員の3人は、カナダの民間団体CECIと現地NGOと共に、ポルトープランス経由で、サンマルクに到着した。尚、鈴木調整員は、サントドミンゴに駐在し、連絡調整を担当している。

被害状況の甚大さと状況の混乱を鑑み、AMDA本部では日本からの第2次チームを20日に派遣するとともに、今後のAMDA多国籍医師団の派遣にむけ準備を開始している。

【第2次派遣派遣者】
菅波 茂(すがなみ しげる) 医師(内科) AMDAグループ代表・アスカ国際クリニック院長・岡山大学医学部博士(公衆衛生学)‐岡山市在住
朴 範子(ぼく のりこ)  医師 岡山大学病院救急科所属・ロンドン大学衛生学・熱帯医学大学院修士(熱帯学・国際保健)2009年ネパール中西部下痢疾患蔓延に対する緊急救援活動参加

【19日現在活動中の派遣者】
渡久地宏文医師、カラ・ドッジ看護師、二ティアン ヴィーラバグ調整員、鈴木梓調整員

【現地協力団体】 (いずれも当該団体ホームページより)
CECI :Center for International Studies and Cooperation  
BONO:Centro Francisco Bono ドミニカに本部を置き、ドミニカ、ハイチで移民のサポート活動。
People in Need Parnership(PINP):米国アラスカに本部を置く、貧困問題に取り組むNPO

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