ブッダガヤの「お年寄りの家」(2023年8月から12月) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ブッダガヤの「お年寄りの家」(2023年8月から12月)

インド担当 アルチャナ ジョシ


AMDAは2023年12月まで、ビハール州ブッダガヤにあるシリープール村の高齢者施設を支援していました。この施設は、AMDAピースクリニックの元スタッフ、ヴェーダ氏によって運営され、22人の高齢者が生活しています。

2022年11月、AMDAの菅波前理事長がこの施設を訪れた際、ヴェーダ氏から日常生活に必要な物資の購入やスタッフの給与支払いが常に寄付に依存していること、新型コロナウイルスの感染拡大で観光客や寄付者が減少し、食費や薬代に困ったことを聞かされました。これを受けて、AMDAは自立支援の一環として、2022年11月に1頭の牛と2頭の子牛を、さらに2023年2月にも1頭の牛と2頭の子牛を寄付しました。地元からも2頭の牛が寄付され、現在は合計11頭の牛がいます。施設内には牛舎が建てられ、小規模ながら酪農が始まりました。日本からAMDA職員が訪問した際、高齢者たちは牛の世話をすることで楽しく過ごしている様子が見られました。


ヴェーダ氏は、「これまでAMDAと地元の支援によって運営してきましたが、牛乳販売により食糧品や日用品、薬の購入に寄付を必要としなくなり、安心して高齢者の世話をすることができるようになりました」と喜びを表しました。AMDAは引き続き、毎週の食事支援を施設に提供し、ヴェーダ氏もキール(米を牛乳で煮た甘い料理)を作る際には材料を寄付しています。今後も双方が協力しながら活動を継続していきます。