AMDA速報5 トルコ地震被災者緊急支援活動   – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA速報5 トルコ地震被災者緊急支援活動  

画像をクリックしますと拡大します

2月16日、AMDAチームは、甚大な被害を受けているとの情報を受け、アドゥヤマン (Adiyaman) 県へ向かった。

町や村でのニーズ調査

アドゥヤマン県アドゥヤマン市への道中に立ち寄ったアドゥヤマン県チェリハン (Çelikhan)という住民1万人の町では、1人が亡くなったとのこと。雪で道路が寸断していたが、ヘリコプターなどで現在は物資が届いていた。この町唯一の病院は機能していなかったが、マレーシアの軍隊が手術も可能な野外病院を設置していた。チームがテント避難をされている家族を訪問したところ、「物資はきちんと届いている。もしあれば毛布を2枚いただけるとありがたい。」とおっしゃられ、毛布をお渡しした。

その後訪れたアクス (Aksu)村では地震による建物の被害に加え、山の地滑りも発生、住民240人のうち11人が亡くなった。多くの方がほかの地域に避難し、現在は約80人が、風が強い中、家のそばにテントを張って生活をしている。食べ物は届いていることは確認したが、冬用の靴が欲しいとの要望があった。
 
また、マラティア (Malatya)県へ続く道路脇に避難者テントがあったため、チームは必要なことはないか確認するために訪れた。前日購入した毛布をお渡ししたところ、ある家族から「年寄りが自分で体を動かせず、食欲もあまりなく、夜も眠れていないので診察してほしい」と依頼があり、AMDA医師がテント内のベッドに寝ているお年寄りを診察した。医師はしっかり水分をとること、数時間ごとに体の向きを変えてあげるように家族に伝え、AMDA看護師が体位変換の方法を家族に指導した。診察を受けたお年寄りも、動かない体にもかかわらず、「座って挨拶をしたい」と何度もおっしゃられた。

アドゥヤマン医師会訪問

アダナ医師会のご紹介を受け、16日、AMDAチームはアドゥヤマン市にあるアドゥヤマン医師会を訪れた。医師会の建物は崩壊し、現在4か所ある大きなキャンプサイトの一つを拠点にしている。今回の地震で13人の医師が亡くなり、医師が足りない状況だが、イスタンブール医師会が1週間ごとに医師を交代で派遣、毎日医師が巡回訪問し、その時に必要なもの等も各家庭に聞き取りしている。病院も存続はしているが、十分な機能はなく、必要時ドクターヘリで患者を搬送している。物資や薬などは足りているが、基本的にイスタンブール医師会に医療をお願いしていると聞いた。

本日17日は、16日に訪れた村や、新たな被災地に入る予定。
*上記時間は、トルコの時間(日本より6時間遅れ)。

【派遣チーム情報】 *敬称略
鈴記 好博 (すずき よしひろ) 医師 /AMDA緊急救援ネットワーク・坂本病院 / 東京都在住/ 57歳
菊池 友枝(きくち ともえ)看護師 /AMDA緊急救援ネットワーク / 神奈川県在住/ 46歳
カルギ カディール 調整員 / 東京都在住トルコ人協力者/ 27歳

【皆様からの募金を受け付けております】
■郵便振替:口座番号01250-2-40709    口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■中国銀行 一宮支店(店番188) 普通口座 番号1347410  口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■三菱UFJ銀行 岡山駅前支店(店番号601) 普通口座 番号0803037 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■トマト銀行 奉還町支店(店番号005) 普通口座 番号1377532 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■楽天銀行 ロック支店(店番202) 口座番号7002547 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
■クレジットカードでの募金も受け付けています。詳細はホームページをご覧ください。 ご寄付指定いただいた緊急救援活動の寄付総額が、その活動の支出経費を超えた場合には、他の緊急救援活動に充当させていただくことがあります。ご了承をお願いいたします。

【お問い合わせ】
特定非営利活動法人AMDA 事務局
〒700-0013 岡山市北区伊福町3-31-1  TEL:086-252-7700  FAX:086-252-7717
E-mail: member@amda.or.jp  https://www.amda.or.jp