インド・ビハール州ブッダガヤ:「お年寄りの家」の支援 2022年1月から3月まで – AMDA(アムダ)
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インド・ビハール州ブッダガヤ:「お年寄りの家」の支援 2022年1月から3月まで

インド担当:アルチャナ ジョシ


インド・ビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニック*の元職員であるヴェーダ氏はブッダガヤ郊外のシュリプール村で「お年寄りの家」を運営しています。AMDAは「お年寄りの家」に井戸建設や食糧支援などを継続的に行っています。

新型コロナウイルス感染拡大により国内外の観光客が減り、「お年寄りの家」への寄付も減少しました。そのためにAMDAをはじめ、NGOやブッダガヤのお寺などが配布する食糧支援を頼ることもありました。このような状況を鑑み、AMDA は2022年1月から6か月間「お年寄りの家」の運営に必要な資金を支援することにしました。

「お年寄りの家」には、支援を始めた1月にはお年寄りや心身障がい者15人ほどが暮らしていました。1月から3月の間に3人のお年寄りが新しく入居しましたが、1月に1人、2月に2人のお年寄りが亡くなったので、3月末までの入居者の数は15人となっています。


インドでは男兄弟の家族と両親が同居するのが一般的で、基本的には年老いた親の面倒は大家族でみています。日本のような老人ホームは少なく、貧富の格差が激しいため身寄りがなく、経済的に困窮しているお年寄りは路上やお寺で生活せざるを得ない状況に陥る方も少なくありません。身寄りのない方々を無料で生活できるようにヴェーダ氏が「お年寄りの家」を設立し、個人や組織からの寄付金で施設の運営をしています。ヴェーダ氏の施設のことは口コミで広まり地元の警察署や大学病院などからも身寄りのないお年寄りがいると連絡が入ります。その連絡を受けると、ヴェーダ氏はその人たちをオートリキシャー(地元住民の足として使用されている三輪バイク)で迎えに行き、「お年寄りの家」に連れて帰り、日常生活から、医療費、そして、亡くなった時のお葬式までお世話をしています。


ヴェーダ氏から「コロナ禍の中、なかなか寄付金が集まらない状況でお年寄りの家の運営に苦労していましたが、AMDAからの支援金のおかげで、お年寄りに定期的な食事や医薬品を提供でき感謝しています。支援者の皆様に敬意をお伝えしたい。」と語ってくれました。

利用者様からも「行き所がなく路上で生活していましたが、この施設に拾っていただき、ありがたいです。毎日、温かい食事ができ、友達もできて楽しく過ごしております」。との声が届いています。